進化するアレルギー性鼻炎の治療。幅広い選択肢でQOLの向上を
花粉症・通年性アレルギー性鼻炎の治療に幅広い選択肢を用意。一人ひとりに合わせた治療を提供します。
- 細野 研二 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.081
耳鼻咽喉科
目次
甲状腺は身体の新陳代謝に関わるホルモン産生を行う臓器で、喉仏の下に位置しています。甲状腺腫瘍はその内部にできものができた状態です。初期では自覚症状がほとんどありません。そのため定期健診や人間ドックなどで偶然見つかることが多く、健康診断の受診率の向上や診断技術の進歩によって、近年では罹患数が増加しています。
甲状腺腫瘍には良性と悪性があります。良性の場合は、腫瘍が増大したり周囲の臓器を圧迫したりするなどの例外を除いて治療を必要とせず、経過観察を行います。
一方、悪性腫瘍は自覚症状を認めない時点で見つかった場合でも、腫瘍を取り除く手術が必要です。悪性腫瘍の多くは、「乳頭がん」と呼ばれる増殖がゆるやかなおとなしい性格のがんではあります。しかし首のリンパ節へ転移することが多く、手術の際に合併症を生じるリスクが高まることから、転移する前に切除します。進行して腫瘍が大きくなると、首を伸ばしたときに喉の圧迫感や息苦しさを感じることがあり、声のかすれや嚥下障害などの症状が現れます。
甲状腺腫瘍の原因は解明されていませんが、家系内に甲状腺疾患を持つ方がいる場合や、胸腺疾患や悪性リンパ腫等の治療などで若年期に頸部への放射線被曝歴がある場合は、通常よりも発生率が高まるとされています。
甲状腺腫瘍は約90%が良性のしこりで、その大部分が治療を必要としません。また悪性の場合でも生命に関わることはまれであり、過度に心配する必要のない病気です。
ただし、残り10%の悪性腫瘍を見落とさないため、また自覚症状のない間に転移してしまうことを防ぐために、検査を受けることはとても大切です。
甲状腺腫瘍の有無は、複数の検査で明らかにすることが可能です。甲状腺の腫れを確認する「触診」と、甲状腺ホルモンや腫瘍マーカーを調べる「血液検査」。エコーを用いて内部の状態を調べる「超音波検査」。そして、細胞を採取して良性か悪性かを鑑別する「穿刺(せんし)吸引細胞診」は、超音波検査後に必要に応じて行います。
一般的な耳鼻咽喉科クリニックでできるのは、触診と血液検査くらいではないでしょうか。超音波検査装置を導入していないクリニックも多いため、精密検査ができるところは少ないのが現状ですね。検査を受けるには、甲状腺内科または内分泌内科や甲状腺外科を専門とするクリニックや病院を受診することが必要です。
診察時に「触診」「超音波検査」「血液検査」を行うことを基本としています。血液検査は、院内に検査機器を整備しており、約30分で結果が確認できます。
また悪性腫瘍が疑われる場合は、初診でも「穿刺吸引細胞診」を行っています。穿刺吸引細胞診は、エコーで甲状腺の内部の状態を映し出し、目視しながらできものに細い針を刺して細胞を吸引する検査です。できものの性質によって採取に適した場所が異なるため、診断精度に医師の経験が大きく影響する検査といえます。
私は約20年にわたって、多数の細胞診検査に携わってきました。その中で実際に顕微鏡を覗かせてもらい、病理学のドクターや細胞検査士から学ぶ貴重な経験を重ねてきたこと。また摘出した腫瘍を切断して肉眼で観察し、術前の画像検査結果と比較することで画像診断の精度向上に努めてきたこと。そうして得た知見や技能は、地域の患者さんへ還元できる当院の強みであると考えています。
これまで在籍していた総合病院では、地域のクリニックから紹介されて受診する患者さんが多くいらっしゃいました。クリニックで精密検査を受けられないことが、病院の混雑を悪化させる一因になっていたのです。
そうした状況を肌で感じ、クリニックで専門的な検査ができれば、患者さんの通院の負担を減らせるのではないかと考えるようになりました。それは、病院での治療を本当に必要とする患者さんにとっても良いことで、病院の先生の負担軽減にもつながります。
私はひとつの病院での勤務経験が長く、検査から治療プランの計画、執刀、術後のフォローまで、ひとりの患者さんを長く診察する機会に恵まれてきました。この経験があれば、地域の患者さんと病院を適切につなぐ役割を担えるはずです。架け橋というと少し大げさですが、そんな存在になりたいと思っています。
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