頼れるドクターが教える治療法vol.077
歯科
天然歯のあった部分に人工歯を入れる一連の治療です。人工歯根と呼ばれるチタン製のボルトを埋め込み、アバットメントと呼ばれるパーツを取り付けてから被せものを装着します。
インプラントの特徴は、天然の歯のような噛み心地を再現できることです。人工歯根を歯槽骨に埋め込むので、硬い食べものでもしっかり噛んで味わえます。被せものは患者様の天然歯に似せてお作りしますので、笑ったり話したりしても違和感が少ない仕上がりです。このような特徴から、インプラントは「第二の永久歯」とも呼ばれます。
比較される治療として入れ歯やブリッジがありますが、これらはみせかけの歯を入れる「リフォーム」のようなものです。対してインプラントは、「建物そのものを作り直す」ので、根本的に異なるものとお考えください。
虫歯や歯周病が関係しています。特に若くして歯を失った場合は、神経を取る虫歯治療が悪影響を与えていることが多いですね。歯にとって神経は心臓のような存在であり、神経を取った歯は酸素や栄養が渡らず、とても割れやすい状態です。さらに、痛みを感じないので虫歯ができても気づきにくく、来院した時には抜歯するしかないということもあります。また、根管治療は難易度が高く再発しやすいため、以前治療した部分が悪くなっているケースも見られますね。
歯周病は、歯を支える骨が歯周病菌に感染することで徐々に溶ける病気です。静かに進行するため、歯茎が腫れたり出血したりする、歯がグラグラするといった症状が出て、歯科医院を受診した時には既に重症化していることも多いのです。
もちろん可能です。むしろ、入れ歯やブリッジを選択したものの、使用感そのものへの不満や将来的なお口の健康への不安をきっかけにインプラントを再検討される方も多いですね。
入れ歯は、歯茎を覆う構造上お口に入れた時の違和感が大きく、歯茎と軟組織で支えるために噛む力を十分発揮できません。また、イチゴの種やゴマなどがはさまると強い痛みが生じるというのもデメリットの一つです。さらに、入れ歯を長期間使用していると骨が痩せていき骨量も減るので、インプラント手術が難しくなる傾向があります。
ブリッジは、両隣の歯を削って、その部分を足としたダミーの歯を被せる、橋のような構造となっています。違和感は入れ歯よりも少ないのですが、両隣の健康な歯を削る必要があり、長期間被せものをすると歯に負担をかけてしまうため、ドミノ倒しのように隣の歯を失うリスクもあります。
森山歯科医院
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歯を失ってしまっても、インプラント治療によって、話したり食べたりする喜びを取り戻すことができます。