さいたま静脈瘤クリニック 橋本 千尋 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.064

心臓血管外科

日帰り治療で魅せる足へ。女性視点を大切にする下肢静脈瘤治療
日帰り治療で魅せる足へ。女性視点を大切にする下肢静脈瘤治療
さいたま静脈瘤クリニック
  • 橋本 千尋 院長
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京浜東北線川口駅東口から徒歩2分の「さいたま静脈瘤クリニック」は、下肢静脈瘤治療を専門に手掛けている。治療方法には、カテーテル治療、高周波・レーザー治療(健康保険適用)、医療用接着剤による治療、硬化療法、レーザー治療(健康保険適外)、医療用弾性ストッキングがある。院長は女性医師で、スタッフにも女性が多いことから、同院での治療を求めて都内から女性の方が来院することもあるという。「静脈瘤の性質によって適した治療方法は異なりますので、診察でしっかりと見極めて治療方法をご提案しています」と優しく語る橋本千尋院長に、下肢静脈瘤の概要と、血管内カテーテル治療とレーザー治療の特徴を伺った。(取材日 2021年12月23日)

足のボコボコした血管や重だるさは、静脈血の逆流による静脈瘤が原因の可能性も

― 下肢静脈瘤とは、どのようなものなのでしょうか?

名前の通り、脚にできる静脈瘤です。心臓から送り出された血液は、動脈を通って末端に届き、静脈を通って心臓に戻ります。静脈内には「静脈弁」という逆流を防止する弁があるのですが、何らかの原因で静脈弁が働かなくなると、静脈内部で血液が逆流して溜まる「うっ滞」が生じます。そうすると、「足がつる」「足がむくんだり重だるくなったりする」「血管がボコボコした静脈瘤を作る」などの悪さをするようになるのです。これとは別に、赤色や紫色の細い血管が蜘蛛の巣のように見える「網の目・蜘蛛の巣静脈瘤」という種類の静脈瘤もありますが、こちらは見た目以外の症状はほとんどありません。
下肢静脈瘤は、男性よりも女性の患者様が多い病気です。男性の方は重症化してからの来院が多めですが、女性の方は美容意識や脚を出す機会が多いこともあり、比較的軽症でも来院される傾向があります。比較的年齢を重ねた方に多いのですが、板前や美容師などの立ち仕事は血管に掛かる負荷も増えるため30〜40歳代で発症することも少なくないですね。

― 血管内カテーテル治療について教えてください。

血管内カテーテル治療には2種類あります。1つ目はカテーテルを逆流している静脈まで挿入して、レーザーまたは高周波で血管を焼き固めながら少しずつ引き抜く方法です。手術は30分程度で終了して、焼いた血管は1年ほどかけて体内に吸収されます。麻酔をかけた状態で実施するため、治療時に痛みを感じることはありません。
2つ目は医療用接着剤を注入する方法で、カテーテルで薬剤を入れて血管自体を固めます。この方法のメリットは、治療後の弾性ストッキングが不要なことと、手術当日からシャワーが可能なことです。

― 血管内カテーテル治療を受けるべきなのは、どのような人ですか?

下肢静脈瘤は良性の病気ですが、下肢静脈瘤により皮膚症状を併発している場合は、治療をご検討いただくと良いでしょう。悪さをするタイプの下肢静脈瘤は、「うっ滞性皮膚炎」による湿疹や色素沈着、潰瘍ができることがあるからです。

低侵襲かつ美容面に優れたレーザー治療(Gentle Max Pro)も登場

― 貴院ではレーザー治療も受けられると伺いました。

当院では、網の目・蜘蛛の巣静脈瘤に対して、自由診療でご案内しています。レーザー治療(Gentle Max Pro)は、ハンドピースを静脈瘤の気になる部位に当てて、レーザーを照射します。
レーザー治療の特徴は、複数回照射することで徐々に血管が薄くなるという点で、術後の経過観察時に血管の残り具合を見ながら、再度照射するかどうかを相談して決定することが可能です。

― レーザー治療(Gentle Max Pro)のメリットを教えてください。

身体への負担が少ないことと、美容面を重視した治療ができることですね。照射時にはパチンと輪ゴムで弾かれるような感触がありますが、耐えられないほどの強い痛みが生じることはありません。術後の弾性ストッキング着用も不要です。
美容面においては、治療の痕跡が残らないことが挙げられます。色素沈着や発赤などが一時的に生じることは有るものの、徐々に薄れていきます。レーザー治療と同様に身体への負担が少ない治療方法として、硬化剤を注射して血管を固める硬化療法もありますが、こちらは色素沈着を起こすリスクがあります。

― 下肢静脈瘤治療を受けた患者様の反応についてはいかがでしょう。

治療後には経過観察のために来院いただくのですが、どの患者様もご自身の静脈瘤が目立たなくなっていくのを見て喜んでくださいます。皮膚症状を併発していた患者様は、カテーテル治療と医療用着圧ストッキング着用による治療を経て、ご自身の足の状態が日に日に良くなっていくのを見て感激されていました。
美容面のお悩みというものは、想像以上に心と行動に影響をきたすものです。下肢静脈瘤が原因で足の見栄えを気にされていた方が、治療を受けたことで自分らしい生活や行動を取り戻すことができれば、当院としても喜ばしい限りです。

ドクターからのメッセージ
  • 橋本 千尋 院長

「足が綺麗になって嬉しい」「ここで治療を受けて良かった」など心からの感謝のお言葉は、本当に励みになります。当クリニックのスタッフ一同、患者様にきめ細かく寄り添った医療を提供したいと考えています。下肢静脈瘤について気がかりなことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様の抱えるお悩みが軽くなり、人生の充実につなげられるように、誠心誠意対応いたします。

日帰り治療で魅せる足へ。女性視点を大切にする下肢静脈瘤治療
日帰り治療で魅せる足へ。女性視点を大切にする下肢静脈瘤治療

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住所
埼玉県川口市栄町3丁目8−18 凮月栄町ビル 2F
電話番号
048-229-5056
最寄駅
川口駅、西川口駅、赤羽駅
アクセス
川口駅から徒歩2分
駐車場
あり
車でお越しの際は川口駅東口地下公共駐車場をご利用ください。
駐車券を当院までお持ちいただければ駐車場チケットをお渡し致します。
※地下の駐車場となりますので、お間違えの無い様にお越しください。
※駐車場 HP:https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01050/010/4/4958
診察領域
心臓血管外科
専門医
外科専門医、循環器専門医
専門外来
下肢静脈瘤専門外来