頼れるドクターが教える治療法vol.029
消化器内科
上部内視鏡検査(胃カメラ)は、胃の不快感や痛み、食欲不振、胸やけ、胃もたれ、げっぷ、体重減少などの症状があれば受けたほうがよいですね。下部内視鏡検査(大腸カメラ)は、下腹部や肛門周辺の不快感や違和感、血便・便秘・残便感、長く続く下痢などの排便障害、腹部膨満感、貧血や体重減少などの症状がみられるときはもちろん、会社の健康診断や人間ドックなどで異常を指摘された方、ご家族に大腸がんの病歴がある方、40歳以上で一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない方などにおすすめしています。
バリウム検査は発泡剤と白いバリウム液を飲んでから胃部のレントゲンを撮る検査ですが、検査中にげっぷを我慢するのが辛く、検査後に便が出ないで腹痛を訴える方もいらっしゃいます。茅ヶ崎市医師会がまとめた直近2年間の胃がん検診のデータによれば、バリウム検査よりも内視鏡検査のほうが胃がんの発見率が5~10倍も高く、早期胃がんは内視鏡検査のみで発見されています。
バリウム検査で異常が見つかった場合、改めて内視鏡で精密検査をしなければならず、可能であれば最初から内視鏡検査を受けたほうがよいと思います。医師会胃がん検診でもバリウム検査に代わり内視鏡検査の実施が増え、人間ドックや健康診断でも徐々に内視鏡検査を希望される方が増えています。
がんなどの病変の早期発見・早期治療ができることですね。内視鏡は日々進化していて非常に精密な画像で直接観察できますし、検査中に気になるところがあればその場で組織を採取(生検)して、病理診断ができる点もメリットです。少しでも気になる症状があれば、早めに内視鏡検査を受けていただきたいですね。
また、内視鏡検査で萎縮性胃炎がみとめられれば、保険診療でピロリ菌検査と除菌治療が可能となります。ピロリ菌感染により胃がんのリスクが高くなりますので、まずは内視鏡検査の実施をおすすめしたいですね。大学病院などにて、早期がんの最新治療である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っておりましたので、早期がんを見つけることには自信をもっています。
茅ヶ崎クリニック
関連キーワード:
症状やアレルギーの種類に応じて、最適な治療法を組み合わせます。幼児のアレルギー検査にも対応。
リストカットの傷跡にコンプレックスを持つ方のお悩みに、「戻し植皮」などの傷跡治療でアプローチします。
変形性関節症の痛みと日常生活動作を改善。採血と注射による再生医療(PRP療法)を低価格で提供します。