きずときずあとのクリニック 豊洲院 村松 英之院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.023

形成外科

リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性
リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性
きずときずあとのクリニック 豊洲院
  • 村松 英之院長
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東京メトロ有楽町線「豊洲駅」から徒歩5分に位置する「きずときずあとのクリニック 豊洲院」は、けが、やけど、傷跡、皮膚腫瘍をメインに治療する形成外科のクリニック。リストカットの傷跡に悩む患者が全国から来院するなかで、同院が力を入れているのが「戻し植皮手術」である。論文の初出が2012年、症例報告が2016年という新たな治療法で、傷跡がある部分の皮膚を採取し、90度回転させた上で元の部分に植皮するのが特徴だ。レーザー治療や切除手術、削皮手術といった一般的な治療方法と比較しながら、「戻し植皮手術」のメリットやデメリット、今後の展望について、村松英之院長に伺った。(取材日 2020年1月28日)

ポイントはリストカットではない傷跡へと変えること。リストカットの傷跡の4つの治療法

―来院される患者さまの特徴について聞かせてください。

当院はやけど、傷跡、皮膚腫瘍を専門的に治療する形成外科のクリニックです。疾患別の構成比率に関して申し上げますと、やけどが3割、傷跡が3割、皮膚腫瘍が2割、その他の皮膚疾患・美容外科系の疾患が2割といった具合です。やけどや皮膚腫瘍の治療にいらっしゃる患者さまは近隣にお住いの方が多いのに対して、傷跡治療の患者さまは全国からいらっしゃいます。

―傷跡の治療の基本的な考え方について聞かせてください。また、リストカットの傷跡にお悩みの患者さまはどの程度いらっしゃるのでしょうか。

いかなる治療を行なっても、傷跡そのものを完全に消すことはできません。当院が目指すのは、治療や手術によって自然なやけどの傷跡へと変えること。そして患者様の気持ちを楽にすることです。
リストカットの傷跡に悩みを抱えて当院を来院される患者さまは、月平均で40〜50人といったところでしょうか。以前勤務していた大学病院や一般病院ではほとんど診ることがなかったので、開業当初は大きな衝撃を受けました。

―リストカットによる傷跡の治療方法にはどのようなものがありますか。

大きく分けて、①レーザー治療、②切除手術、③削皮手術、④戻し植皮手術の4つの治療方法があります。治療方法は傷跡の広さや深さによって異なりますが、入念なカウンセリングを通じて、患者さまの生活環境や家庭環境、経済的状況をしっかりと汲み取ったうえで、最適な治療法や手術をご提案するように心掛けています。
具体的に申し上げますと、①は、フラクショナルレーザーによって傷跡に細かい穴を開け、凹凸を平らにすることで、傷跡を薄く、目立たなくする治療法です。ただ、リストカットの傷跡のような、太くて深い傷跡に関してはなかなか効果が出ないので、当院では②〜④の手術を行うケースの方が多いですね。
②の「切除手術」は傷跡を切除し、直線やジグザグの線に変えることで目立たなくする手術。③の「削皮手術」は、傷痕を広く、薄く削り、やけどの跡のような見え方に変える手術です。双方ともに、一度の治療で見え方を大きく変えられるなどのメリットがありますが、傷跡がひきつれたり、盛り上がったりする可能性があることなど、デメリットも伴います。そこで、当院では④の「戻し植皮手術」をおすすめしています。

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リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性

きずときずあとのクリニック 豊洲院

場所
東京都江東区豊洲5丁目6−29 パークホームズ豊洲ザ レジデンス 1F MAP
電話
03-5166-0050
診察領域
形成外科、美容外科、皮膚科
専門医
形成外科専門医、熱傷専門医

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