齋藤 陽 院長 目黒外科 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.012

心臓血管外科

患者の幸せをめざす下肢静脈瘤の治療
患者の幸せをめざす下肢静脈瘤の治療
目黒外科
  • 齋藤 陽 院長
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診療内容に「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の治療」を掲げるクリニックが増えてきた。しかし、名前を聞いたことはあるもののどのような病気かは知らない、また名前すら聞いたことのない人が多いのではないだろうか。下肢静脈瘤とはどのような病気で、どのような症状が現れるのか、またどのような治療を行うことで改善をめざせるのだろう。「命に関わる病気ではないものの、人知れず長く悩んでいる患者さんが多いのが実情です」と話すのは「目黒外科」(目黒駅前)の齋藤陽(あきら)院長。勤務医時代から21年にわたってこの病気の治療を行っているベテラン医師に詳細を聞いた。(取材日2018年9月18日)

静脈の逆流を防ぐ弁の機能が低下して発症。40歳以上の女性患者が7割

―下肢静脈瘤とはどのような病気なのでしょうか。

人間の血管には、心臓から全身に血液を送る動脈と、体の各部分から血液を心臓に戻す静脈の2種類があります。心臓は体の上の方にありますから、脚を起点にすれば静脈は重力に逆らって血液を押し上げているわけです。ここで重要な役割を果たしているのが静脈内にある弁。弁がストッパーとなって血液の逆流を防いでいるのですが、この弁が何らかの理由で機能を損なうことで逆流が生じ、脚に血液が溜まってしまう病気が下肢静脈瘤です。命に関わる病気ではありませんが、血管がぼこっと浮き出る、脚がだるい、就寝中につるといった症状が現れます。

―どうして静脈内の弁の機能が損なわれてしまうのでしょう。

理由はさまざまです。下肢静脈瘤は女性の方がなりやすく、妊娠・出産で弁の機能が損なわれやすくなります。妊娠時には赤ちゃんに栄養を届けるため血液の量がおよそ1.5倍に増え、血管拡張作用のある女性ホルモンの分泌量もおよそ100倍に増えるため、脚の静脈は拡張しやすくなります。さらに大きくなった子宮により静脈が圧迫されると、さらに拡がり弁が噛み合わなくなります。拡張していた静脈の状態は出産後には元に戻りますが、妊娠・出産を経験する度に戻りにくくなるため、出産人数に比例して下肢静脈瘤を発症しやすくなります。遺伝も影響しますが、女性の方が遺伝しやすいと考えられています。

―生活習慣も関わってくるのでしょうか。

私たちは普段、脚を動かすことで血液を押し上げています。マヨネーズを押すと中身が飛び出ますよね。あれと同じように脚を動かすと脚の筋肉が収縮して静脈が圧迫され、血液が上がっていくのです。これを脚の筋肉のポンプ作用と呼んでいます。立ちっぱなしや座りっぱなしの状態が続く仕事をなさっていると筋肉のポンプ作用が働かないので、脚の静脈に血が溜まり下肢静脈瘤が起こりやすくなります。患者さんに美容師、看護師、料理人の方が多いのはこのためです。

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患者の幸せをめざす下肢静脈瘤の治療

目黒外科

場所
東京都品川区上大崎2-15-18 目黒東豊ビル6階 MAP
電話
03-5420-8080
診察領域
内科、血管外来、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、美容皮膚科、漢方
専門医
外科専門医、心臓血管外科専門医
専門外来
下肢静脈瘤専門外来、生活習慣病専門外来

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