頼れるドクターが教える治療法vol.012
心臓血管外科
治療方法は主に圧迫療法と手術、硬化療法の3つが挙げられ、患者さんの状態や希望により治療方針を検討します。圧迫療法とは、一般的なものより締め付けが強い弾性ストッキングを履き、静脈を圧迫することで血液を押し上げるものです。すぐに治療が始められる手軽さがある一方、継続しないといけない負担感はあります。硬化療法とは、蜘蛛の巣状、網の目状の細い静脈瘤に適応する治療で、硬化剤と呼ばれる薬を静脈に注入します。硬化剤によって固まりふさがった静脈瘤は徐々に細くなり、最終的には体の組織に吸収されます。手術と硬化療法は共に健康保険が適用されます。
カテーテル治療と異常な静脈を取り除くストリッピング手術の2通りがありますが、医療の発達により現在の主流は前者です。カテーテル治療は細い管(カテーテル)を静脈の中に入れてその先端から発生する熱エネルギーにより血管を焼き閉じるものです。血管が閉じることで血液の逆流は止まり、溜まっていた血液は他の正常な静脈を通って心臓に戻ります。当院ではこのカテーテル治療において機能の異なるレーザー治療と高周波治療の2つを使い分けています。傷口も小さく、術後は痛み止めの薬を飲まなくて済むケースがほとんどです。
カテーテル治療だけなら手術時間は15分ほどで終わります。「手術」と聞くと不安を覚える人もいるかもしれませんが、医療の発達で痛みはかなり軽減できるようになりましたし、また当院では局所麻酔のほかに静脈麻酔も行っていますから、ウトウト眠っている間に手術が終わり、手術後は休憩室のソファで30分ほど休んでいただいたのち帰宅できます。私は研修医のころから21年にわたって下肢静脈瘤の手術を行ってきており、症例数は約3,500件に及びます。また下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会から指導医に指定されており、医師への指導も行っています。こういった私の実績の面でも患者さんの不安感を和らげたいです。
目黒外科
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複数の治療法を組み合わせて、肝斑へ効果的にアプローチ。症状改善のための生活指導も行っています。
衛生面にこだわった環境下で、大学病院で培った経験を活かして白内障手術を実施します。
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