いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療をCPAP療法士と医師が支援
機器の管理やデータ解析を専門のCPAP療法士が行い、日本呼吸器学会呼吸器専門医が治療に寄り添います。
- さがみ野内科・呼吸器クリニック 神奈川県海老名市
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- ⽐嘉 正樹 氏
頼れるドクターが教える治療法vol.199
呼吸器内科
当院では、問診に続き簡易検査を行います。検査機器を貸し出し、患者様の自宅で腕や鼻などに装着して一晩計測していただくもので、基本的に翌日には結果が出ます。データはAHI(無呼吸低呼吸指数)、SpO2(血中酸素飽和度)という指標で示され、中等症以上が疑われる患者様は、精密検査に進みます。おでこに電極を貼りつけて睡眠時の脳波や筋電図を測定するもので、従来は入院検査が一般的だったのですが、当院ではこちらも自宅で検査できる体制を整えています。患者様ご自身で機器を装着し自宅で就寝していただき、レム睡眠・ノンレム睡眠の割合といったデータのほか、睡眠レベル(ノンレム睡眠レベル)などの、細かな情報を得ることで診断を行います。
一定以上の重症度の方は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を行います。専用の装置で圧力をかけて空気を気道へ送り込み、睡眠中の呼吸を助けるものです。治療開始日が決まったら、医師の診察とは別に、CPAP療法士である私が使用方法などを具体的にご説明します。それから機器をお持ち帰りいただき、自宅で使っていただくという流れです。
一般的に、機器は郵送で受け取り、ご自身で説明書や解説動画などを確認してご使用いただくことが多くなってきましたが、当院では対面での説明を大切にしています。動画だとマスクのフィッティングが上手くいかなかったり、正しい使用方法が伝わらなかったりするためです。
基本的に、睡眠時無呼吸症候群は長い経過をたどります。完治を目指すというよりも、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気に発展しないようコントロールしていくもので、「未病医療に近いですよ」とご説明することもありますが、肥満解消によって数値が改善し治療終了する方もいらっしゃいますね。
また軽症と判断された場合でも、舌トレーニングや睡眠時の体位指導を行い、いびきの改善を目指していきます。「様子を見ましょう」で終わらせず、軽症の患者様も丁寧にフォローする姿勢は当院の大きな特色となっています。
重症の患者様では治療開始直後から睡眠が改善されやすく、効果を実感し喜んでくださる方も多いです。逆流性食道炎、夜間頻尿、高血圧など、一見すると睡眠とは結びつかないような症状の背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れているケースもあり、それらが改善したと聞くと私も嬉しくなります。
一方で、周囲の方からの指摘で受診するケースが多く自覚症状の乏しい病気なので、中等度以下の患者様では、効果よりもマスク装着のわずらわしさが上回ることがあります。そのため治療継続には、機器の圧力の微調整、マスクの選定など使用感を改善するための細やかなサポートが欠かせません。ですからCPAP療法士の常駐は、当院の大きな強みと言えるでしょう。
CPAP機器は、遠隔からのデータ確認ができます。CPAP療法士が分析すると「機器を上手く使えているか」「変わった様子はないか」など、さまざまなことがわかるのです。例えば1日1時間しかCPAPを使っていない患者様がいた場合、単に面倒に感じたためなのか、苦しくて無意識にマスクを外してしまったのかで対処法がまったく異なります。
気がかりなケースがあれば、受診前に医師に伝え個別面談の準備をします。特に治療開始から2週間後に行う経過受診では、CPAPのデータをプリントアウトし、具体的な成果をご本人に見ていただくことで治療意欲を保つなどの支援をしています。治療の意義を丁寧に説明したり、機器に慣れるためには時間が必要であることを伝えたりと、精神的なサポートも含めて伴走していくのがCPAP療法士の役割です。
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機器の管理やデータ解析を専門のCPAP療法士が行い、日本呼吸器学会呼吸器専門医が治療に寄り添います。
幅広い外来診療から在宅医療まで切れ目なく提供しつつ、健康診断や予防医療にも力を入れています。
喘息や長引く咳、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの慢性呼吸器疾患から一般内科まで、幅広く診療します。