ROOTS Clinic　郭 天元 院長 | ドクターズインタビュー

カウンセリングに時間をかけ、数多くの症例と経験を基に治療法を提案

― 日本と中国の医師免許をお持ちだそうですね。

私はもともと北京生まれで、父の仕事の都合により3歳から10歳までを日本で過ごしました。北京に戻ってからは北京大学医学部へ進学し、医師免許を取得後3年間、産婦人科に従事していました。その際に様々な産婦人科の手術や、不妊治療に携わりました。その後来日し、日本の医師免許も取得しました。手を動かすのが得意なのと、産婦人科のころから女性の健康と美に関わる仕事をしていたので、美容外科を志すようになり大手美容外科へ。横浜院では副院長を、川崎院では院長を務めました。
その大手美容外科時代に培ったのが、クマ治療の技術です。私の施術例をSNSで発信したところ、それまでは月20名程度だったクマ治療の患者様が月350名近くにまで急増。その経験、知識、技術をもとに、よりじっくりと患者様と向き合いたいという想いで開院したのが、この「ROOTS Clinic（ルーツクリニック）」です。

― どのような患者様がいらっしゃいますか？

10代から70代までの幅広い方が来院されますが、年齢にかかわらず「疲れた印象を治したい」「眠たく見えてしまう」等のお悩みを抱えており、その治療としてクマから始まるエイジングケアの提案をしています。男女の比率でいえばやはり女性のほうが多いものの、男性の患者様も少なくありません。ホームページはもちろん、SNSでも積極的に症例を公開している影響もあり、日本国内では北は北海道、南は沖縄まで、更には海外より様々な方にお越しいただいています。このように幅広い地域の方からご注目いただけている理由としては、インターネット上の口コミも大きいのではないでしょうか。それらの評価が蓄積されることで、治療を検討されている方への参考にもなり、結果よい流れが生まれているのだと思います。

― クマ治療の流れについて教えてください。

まずはホームページ、SNS、電話のいずれかによりご予約のうえ、無料のカウンセリングを受けていただきます。治療をまだ決断されていない方もお気軽にご相談ください。
カウンセリングでは、患者様の悩み、背景、ご予算感、なりたい結果をじっくりとすり合わせていきます。患者様の理想を伺い、数多くの症例をお見せしながら治療法を提案し、目指すゴールを共有した上で治療を行うよう心がけています。

脱脂によるくぼみが発生しにくい、ダウンタイムを極限まで抑えたクマ治療

― 具体的には、どのような治療方法があるのでしょうか？

ひとつは、経結膜脱脂術という治療法です。目の裏にある「眼窩脂肪」を下まぶたの裏から除去する治療で、まぶたの表面を傷つけないためダウンタイムが少ない傾向にあります。また、経結膜脱脂術によって起こるくぼみの発生や目の下のハの字を改善する、「靭帯解除」を積極的に提案しています。これ以外に、くぼみ感の強い方や適応となる方には、「ハムラ法」と呼ばれる眼窩脂肪移動術をお選びいただくこともできます。目の下にある脂肪をくぼみに移動させ、たるみとくぼみを同時に解消する治療法です。
いずれにせよ、これらを単独で行うだけでは十分とはいえません。お顔全体のバランスを総合的に考えながら、その他の治療法を組み合わせて理想の目元に近づけていくことが大切なのです。ホームページの症例を見ていただければ、さまざまな手法を併用して治療していることがおわかりいただけるでしょう。

― クマ治療における貴院の強みを教えてください。

靭帯解除という方法を組み合わせた、脱脂による究極のバランス治療と、それに加えて圧倒的なダウンタイムの短さになります。これらを併用しても施術の当日からお仕事や学校にいける方がほとんどです。ダウンタイムが短いということは、周りに気づかれにくいということでもありますので、「治療したことを知られたくない」という方にとっては、大きなメリットなのではないでしょうか。
また靭帯解除は、経結膜脱脂術のリスクである“脂肪を取りすぎて窪む”こと、ハムラ法のリスクである“目の下がのっぺりし涙袋が消失する”ことをうまく回避できる、ハイブリット治療になります。施術時間が短く局所麻酔で治療ができ、ダウンタイムが少なく形も綺麗。完璧なクオリティを提供するには寸分の狂いもなく安定した技術と豊富な経験が必要となり、それにより完成される結果を幅広くむらなく、全ての方に提供していきたいと考えています。

― 郭院長の、医師としてのポリシーをお聞かせください。

美容外科において最も大切なのは、治療満足度です。それには医師の技術はもちろんのことですが、関わるスタッフ全員が、限られた時間のなかでいかに患者様と向き合えるか。そういった心構えのほうが、より重要ではないでしょうか。たとえば手術だけうまくて、カウンセリングやアフターフォローが良くない場合、治療満足度は下がっていきます。全過程で隙のないサービスを提供することが、プロフェッショナリズムであり、美容医療のあるべき姿だと考えています。