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年齢・性別・国籍を問わず、幅広い診療科に対応。丁寧かつ専門性の高い医療で患者様の満足を実現します。
- 中目黒ブロッサムクリニック 東京都目黒区東山
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- 葉梨 輝 院長
- 大野 孝義 先生
頼れるドクターが教える治療法vol.146
耳鼻咽喉科
目次
当院では内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)を行っています。細菌やウイルスに感染して膿がたまる、慢性副鼻腔炎。ハウスダストや花粉などのアレルゲンが原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが過剰に生じる、アレルギー性鼻炎。そして再発を繰り返す難病の好酸球性副鼻腔炎など、鼻・副鼻腔疾患に対する内視鏡を用いた手術です。
慢性副鼻腔炎の場合は、炎症した粘膜やポリープを取り除いて副鼻腔と鼻腔の交通路を作り、換気機能を回復させて治療します。鼻中隔(鼻の左右を分ける壁)が曲がっていたり、アレルギー性鼻炎を併発していたりする場合には、同時にそれらに対する手術も行います。
またアレルギー性鼻炎では、鼻腔を広げて鼻づまりを改善する手術と、アレルギー反応に関わる後鼻神経の枝を切断する手術を行っています。
当院が自信をもって日帰り手術を提供できる理由は、大きく3つです。
1つ目は、手術の際に局所麻酔を用いること。局所麻酔は全身麻酔と比べ、心肺機能への負担が少なく術後の回復が早いため、入院の必要がありません。手術中は鎮静剤を併用するため眠ったような状態ですが、術後はめまいや気持ち悪さがなく、スッと目覚めることができます。これは全身麻酔を用いる入院手術との大きな違いです。2つ目は手術環境。高度なナビゲーションシステムを導入しており、これも日帰り手術を支える重要な要素でしょう。
そして技術面での強みが、3つ目の理由です。私はこれまで多数の内視鏡下鼻副鼻腔手術に携わってきましたが、その中で培った豊富な経験と技術は、安全性と確実性だけでなく手術時間の短縮にも役立っています。
ナビゲーションシステムは、鼻の中に挿入している手術器具の位置を確認するための装置です。副鼻腔は複雑な形状をしており、神経や血管が多く集まっています。また目と脳に近く、重要な器官を損傷するリスクもゼロではありません。それらを回避して手術の安全性を高めるために、内視鏡下鼻副鼻腔手術では一般的に活用されています。
当院では2021年に、国内で初めてMedtronic社の「StealthStation FlexENT™」を導入しました。医師が鼻の構造を熟知し、手術経験と技術を十分に備えていることが大前提ではありますが、このような高度な機器を使用することで、より安全性と精度を高めた手術を可能にしています。
アレルギー性鼻炎であれば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが続き、薬による治療で改善されない場合や、薬を減らしたい、または服薬を避けたい方が対象です。副鼻腔炎の場合は、鼻水・鼻づまりが改善されない状態に加えて、頭痛や後鼻漏、嗅覚障害などの症状があり、薬で治らない方が対象です。
はじめに血圧や健康チェックを行い、術前準備を始めます。点滴を開始し、麻酔を浸したガーゼを鼻腔内に挿入。手術室へ移動後、鎮静剤が効き始めたタイミングで局所注射麻酔を追加し、手術を開始します。
鼻づまりに対する手術では、鼻腔を広げるために鼻中隔を矯正し、下鼻甲介骨を減量します。必要に応じてアレルギー反応を軽減させるために後鼻神経の枝を切断し、おおむね1時間程度で終了です。
慢性副鼻腔炎の場合は、炎症の範囲(開放する副鼻腔の数)によって所要時間が変わります。副鼻腔の開放が1か所であれば15分程度。両鼻すべてを開放する場合は、上述した鼻中隔矯正術などを含めて2時間から2時間半程度かかることもあります。
手術後は1時間ほど休んでいただき、診察を受けたら帰宅可能です。ただし鼻の手術は、胸やお腹の手術のように傷口を閉鎖することができません。術後も軽度の出血があるため、術後1、2週間は力仕事や運動を避けるようお願いしています。
また当院では、手術をされた患者さんに対し24時間体制で対応しており、万一の合併症にも備え大学病院と連携しています。これまでにそういった術後のトラブルや合併症は経験していませんが、もしもの時でも安心を提供できればと思っています。
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