国領きとうクリニック 木藤 洋一 院長 木藤 靖子 メディカルスタッフ | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.148

皮膚科

AGA・FAGA治療の最前線。
メソセラピー×栄養療法で発毛
AGA・FAGA治療の最前線。<br>メソセラピー×栄養療法で発毛
国領きとうクリニック
  • 木藤 洋一 院長
  • 木藤 靖子 メディカルスタッフ
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東京都調布市、京王線国領駅前の美容皮膚科「国領きとうクリニック」は、発毛・育毛治療を専門としている。同院では、自分の血液に含まれる血小板を利用する「PRP(多血小板血漿)」や、「幹細胞上清液(エクソソーム)」を頭皮に直接注射し発毛・育毛を促す「メソセラピー」、痛みやダウンタイムなく毛根を活性化させる「近赤外光治療」を提供。さらに、こうした治療法の効果を最大限に引き出すべく、オーソモレキュラー栄養医学(分子整合栄養療法)を含めた「栄養療法」にも力を入れている。院長の木藤洋一先生とメディカルスタッフの木藤靖子さんに、同院の特徴や治療のポイントについてお話を伺った。(取材日 2025年2月19日)

自分の血液から作成したPRPを頭皮に直接注射。70代で発毛したケースも

― メソセラピーとは、どのような治療法なのでしょうか?

洋一院長:「メソセラピー」とは、注射器を使用し、患部に直接有効成分を注入する治療法の総称です。薄毛・脱毛治療では、患者様ご自身の血液を遠心分離し濃縮して得られる「PRP(多血小板血漿)」や、「幹細胞培養上清液(エクソソーム)」を活用する方法が取り入れられています。
当院では、特にPRP治療を中心に提供しており、患者様ご自身の血小板を利用することで安全性が高く、拒絶反応のリスクが低いのが特徴です。PRPには成長因子(グロースファクター)が豊富に含まれ、PDGF(血小板由来増殖因子)、IGF(インスリン様成長因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)など約20種類以上が存在し、これらが毛髪に関与する細胞に働きかけると考えられています。
また近年、幹細胞培養上清液を活用した治療法も注目されており、発毛を目指す患者様にとって有望なアプローチの一つです。それぞれの治療に特徴があるため、患者様の状態に合わせた方法をご提案いたします。

― PRPを用いたメソセラピーは、どのような患者様に効果が期待できますか?

洋一院長:新しい治療法だけに諸説ありますが、毛包が残っている方ならば、必要な治療回数や期間に個人差はあっても、ほぼ全ての患者様に発毛が期待できると考えています。中には、お孫さんの勧めで70代から治療を開始し、発毛の変化を実感された患者様もおられます。以前に別の治療で思うような結果が得られなかった方でも、改善を感じた例があります。ただし、喫煙歴が長いと頭皮の血流が改善しにくく、発毛の効果が出にくいかもしれません。

― 貴院のメソセラピーの具体的な流れを教えてください。

洋一院長:まず十分な問診・カウンセリングを行い、頭皮や髪の状態、遺伝傾向、食生活などを詳しく確認します。その上で一人ひとりに合った治療方針を策定、メソセラピーが適切と判断された場合は治療内容を説明し、同意の上で血液・感染症検査を実施します。検査結果を後日お伝えし、問題がなければ治療日を予約していただきます。
当日は検査結果を再確認し、PRP作成のため採血を実施します。当院では、採血からPRP作成まで院内で一貫管理。日本製の遠心分離機で血小板を約4~5倍に濃縮し、クリーンな環境でPRPを作成後、頭皮に直接注入します。
最近ではメソガン(自動注入器)の使用も一般的なようですが、当院では「手打ちメソセラピー」を採用。頭皮の状態を見極めながら、極細針の注射器で毛髪の土台となる細胞にPRPを適切に届けます。施術中は冷却装置を用い、痛みを抑えています。

― メソセラピー以外の選択肢はありますか?

洋一院長:当院では「近赤外光治療」も提供しています。波長830nmの近赤外光と音響振動を搭載した装置で頭皮に働きかけ、発毛・育毛をサポートします。血流促進や細胞活性化が期待され、頭皮環境を整えます。さらに幹細胞培養上清液を併用し、頭皮に塗布することで健やかな状態を目指します。針を使わず痛みがなく、ダウンタイムもゼロ。未成年や注射が苦手な方にも適した施術です。

食生活に意識を向け、体の内側から発毛を促進する栄養療法にも注力

― 貴院は栄養指導にも注力されていますが、発毛・育毛には栄養の視点も必要なのですか?

靖子メディカルスタッフ:発毛・育毛には、毛母細胞や毛包幹細胞の働きが重要です。これらの細胞は食事から得た栄養素をもとに作られるため、栄養不足が続くと発毛環境の悪化につながる可能性があります。
当院では、発毛・育毛治療の一環として栄養指導を行い、メソセラピーや近赤外光治療と組み合わせ、総合的にアプローチします。またこれらの治療が難しい方には、食事や栄養素を活用し体内のバランスを整えることを目的とした「オーソモレキュラー栄養療法」を提案し、健康的な発毛環境を目指します。
カウンセリングでは、食生活やアレルギー、ストレス、消化機能を確認し、個々に応じた栄養指導を実施。必要に応じて血液検査や栄養解析を行い、適切なサポートを提供します。

― 薄毛・脱毛に悩んでいる患者様の食生活には、どのような傾向がありますか?

靖子メディカルスタッフ:薄毛や脱毛に悩む方の多くは、栄養バランスの乱れが見られます。加工食品やコンビニ食に頼るとミネラルやビタミンが不足し、髪の健康に影響を与える可能性があります。また、タンパク質不足は髪の成長を妨げ、ストレスや消化機能の低下により栄養吸収が不十分になることも。
さらに貧血やホルモンバランスの乱れなども、発毛環境を悪化させる要因になります。栄養の過不足を把握し、体調を整えながら発毛しやすい環境を作ることが重要です。まずは食生活を振り返り、できることから始めていきましょう。

自由診療の費用(目安)

◎発毛外来にかかる料金
・発毛診察
初診料(60分):3,000円
再診料(30分):6,600円
血液検査:9,900円

・発毛治療
PRPメソセラピー(施術1回につき)
PRP 1.5mL:132,000円
PRP 2.0mL:176,000円
PRP 3.0mL:264,000円

・幹細胞上清液メソセラピー(施術1回につき)
部分施術1か所:55,000円
部分施術2か所:88,000円
頭皮全体:110,000円

・近赤外光治療(施術1回につき)
幹細胞上清液使用(頭全体施術):33,000円
幹細胞上清液なし(頭全体施術):11,000円

※各治療には、医師による診察料が含まれます。

◎栄養外来にかかる料金
栄養相談(30分):5,500円
栄養療法初診(60分):11,000円/再診(30分):6,600円
栄養解析検査(血液検査:65項目):22,000円

当院は全て自由診療です。上記金額は消費税を含みます。

ドクターからのメッセージ
  • 木藤 洋一 院長
  • 木藤 靖子 メディカルスタッフ

薄毛や脱毛の悩みはデリケートで、相談しづらいものです。髪の状態は見た目だけでなく、自信や気持ちにも影響を与えます。当院では、一人ひとりに合わせた発毛・育毛治療を提案し、患者様の希望に寄り添うことを重視しています。様々な治療を試して満足できなかった方も、ご自身に合った方法を見つけるためにご相談ください。
発毛の第一歩は、一人で悩まず、自分に合った選択肢を知ること。無理なく続けられる治療を一緒に考えましょう。

AGA・FAGA治療の最前線。メソセラピー×栄養療法で発毛
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住所
東京都調布市国領町4-8-3 調布亀の子ビル5階
電話番号
042-488-5777
最寄駅
国領駅
アクセス
国領駅南口より徒歩約2分
診察領域
皮膚科、美容皮膚科
専門医
消化器病専門医
専門外来
男性の脱毛症外来・AGA専門外来、女性の脱毛症外来・FPHL/FAGA専門外来、アトピー外来