多汗症・ワキガによる悩みを、根本から解決する治療
多汗症もワキガも保険診療で治療可能。「ミラドライ」による切らない治療も、高度な技術で提案します。
- 高桑 康太 理事長
頼れるドクターが教える治療法vol.152
形成外科
目次
「できもの(皮膚腫瘍)」と一口にいっても、いぼやほくろ、粉瘤、脂肪腫をはじめ、様々な種類の疾患があります。最も重要なのは、それが良性の腫瘍なのか、悪性の腫瘍なのかを見極めることです。「できものが突然現れた」「徐々に大きくなっている」「色やかたちに変化が見られる」といった異常を感じた場合には、自己判断せず、速やかに医療機関へご相談ください。
また良性の皮膚腫瘍であっても、医師の診断を受けた方がよいでしょう。「市販の軟膏を塗るな」とまではいいませんが、むしろ患部を悪化させてしまったり、治療しにくい状態になってしまったりするケースもあるからです。
粉瘤は、皮膚の内側に小さな袋が形成され、そこに体の垢や老廃物が溜まることでできる、良性の皮下腫瘍の一つです。正確な発生機序はわかっていませんが、ニキビや脂肪腫等とよく似たできものが背中やお尻、顔をはじめ皮膚の表面に出現します。粉瘤の特徴としては、小さな穴(“へそ”と呼ばれます)が開いており、そこに細菌が入り込んで炎症性粉瘤となると、痛みや熱感、赤みを伴う可能性があること、独特のイヤなニオイを発することなどが挙げられます。
視診や問診でも診断可能ですが、より正確な診断・治療を行うために、当クリニックでは超音波(エコー)を活用しています。超音波による診断には訓練と経験が必要ですが、一定の技術を身に付ければ他の腫瘍との正確な判別が可能になります。
小さな粉瘤であれば、特殊なパンチのような道具で患部に数ミリ程度の穴を開け、粉瘤の内容物を絞り出し、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法で治療します。これは「くり抜き法」といい、手術に要する時間は5分〜10分程度です。粉瘤が大きい場合にはメスで皮膚を切開して袋を抜き取りますが、それでも手術にかかる時間は30分〜1時間程度で、日帰りでの治療も可能です。
なお、一旦炎症が治まったからといって粉瘤を放置してしまう方もいらっしゃいますが、これはお勧めできません。炎症が再発する可能性がありますし、皮膚の内側にしこりができたり、周辺組織との癒着が起きたりして、外科治療が難しくなるケースが少なくないからです。「普通のニキビではないようだ」「もしかしたら粉瘤かもしれない」と思ったタイミングで、医療機関に相談されることをお勧めします。
まず、必要以上に皮膚を切開しないこと、できるだけ細い系で患部を縫合すること。そして、背中であれお尻であれ、全身のあらゆる部位について“顔”を治療するのと同じ姿勢で手術を進めることですね。しかし実際の治療では、常に多角的な判断が求められます。例えば、切開範囲が小さすぎると適切に治療できない場合もありますし、背中やお尻をあまりに細い糸で縫合すると、皮膚の伸縮に耐え切れずに糸が千切れてしまいます。その都度豊富な経験に基づいた、臨機応変な対応が必要なのです。ちなみに「くり抜き法」を用いた手術の場合、残る傷跡は3〜4ミリ程度。時間の経過とともに、自然と目立たなくなります。
当グループには、大学病院や総合病院で豊富な臨床経験を積み、専門的な知識と技術を持つ医師が多数在籍しています。これだけでも大きな強みといえますが、すべての院で同じ水準の診療と治療技術を提供するために、新たにメンバーに加わる医師には数週間〜数か月にわたって研修を受けてもらい、当グループが膨大な治療実績を基に磨いた技術やノウハウを、惜しみなく提供しています。また、医師同士で情報共有・意見交換を積極的に行うことができる点も、診断・治療のクオリティ向上につながっていると自負しています。
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「粉瘤」は手術で根本的に治療を。超音波による正確な診断と、目立つ傷跡を残さない技術力が強みです。
多汗症もワキガも保険診療で治療可能。「ミラドライ」による切らない治療も、高度な技術で提案します。