頼れるドクターが教える治療法vol.001
審美歯科
審美歯科は一般的に口元の見た目を良くする治療と理解されていますが、当院では噛み合わせなどの機能や歯を長期的に守れるかといった観点を踏まえて行う治療だと捉えています。「綺麗になったけど、うまく噛めなくなってしまった」では意味がありません。口腔内環境を崩してはいけないのです。審美歯科とは「削って詰める」ことではありません。歯は削るほどに悪くなるため、歯並びを整えることで対処できるのであれば、矯正治療を検討するなど手段はさまざまにあります。当院では、歯科治療における特定の分野を指す「審美歯科」という言葉をほぼ使いません。その理由は、見た目や機能、歯を守ることを考えて治療するというのは、どの分野にも共通しているからです。中でも、できる限り歯を削らないことは当院の特徴です。
人間の歯は5,6回治療すると抜かざるを得なくなると言われています。ですから、歯を守るために削る治療は少ないほどに良いのです。なるべく歯を削らずに治療することのメリットは、具体的には「詰め物・被せ物(補綴物)との接着性が高いこと」「歯そのものと神経を残せること」の2点です。歯は、「エナメル質」「象牙質」「神経が通う歯髄」の三層構造ですが、表面のエナメル質の方が補綴物との接着性が高く、ぴったりとくっつくため、「いかに削る量を少なくしてエナメル質を保存して治療を行うか」が鍵を握ります。また、削るほど神経を取るリスクが高まってしまいますが、神経には歯に栄養や水分を届ける重要な役割があり、それを失うことで歯が死んでしまい、破折や細菌感染の可能性が高くなります。神経を残すことが、歯を守ることにつながるのです。
患者さんの口の状態を総合的に把握して適切な治療プランを立案すること、そして患者さんにも自分の口の状態と今後の治療の内容を十分にご理解いただくことです。そのために、当院では精密検査に1時間、歯科医師からの説明に1時間、歯科衛生士からの説明に1時間を費やします。これらを段階的に行っていきます。当院の患者さんは半数以上が電車を使って来院されるのですが、1時間かけて来てくれた方の治療を15分で終わらせる、ということはしたくないんですね。診療時間は、ほとんどの場合において1時間は確保するようにしています。
内山歯科クリニック
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