山と空こどもアレルギークリニック 鈴木 俊輔 院長 | ドクターズインタビュー

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「自分の子だったら」
という視点で、子どもを
幸せにする診療を

街の頼れるドクターたちvol.124 小児科

山と空こどもアレルギークリニック
  • 鈴木 俊輔 院長
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東京都八王子市の「山と空こどもアレルギークリニック」の鈴木俊輔院長は、小児科医だった父の姿を理想とし、自らも同じ道へ。日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医を取得、患者一人ひとりに対し「この子が自分の子だったら」と細やかに寄り添い、その成長を見守ることをやりがいとして診療に励んでいる。患者の不安を払拭するために感染症とその他の診療で分けられた待合室や、人生の豊かさまで視野に入れたアレルギー治療、親子揃って受診できる体制など、子どもの幸せのために全力を尽くす同クリニックの診療について、鈴木院長に伺った。(取材日 2024年5月25日)

子どもが大きくなっても頼りになる、家族みんなのかかりつけ医を目指して

― 小児科医を志した理由を教えてください。

父が小児科医であり、その仕事ぶりを見て育った私も、気がつけば同じ道に進んでいました。膝をつき、子どもと同じ目線で語りかける父の姿は、今でも小児科医の理想像です。
私が子ども好きなのも、父からの遺伝かもしれません。来院されたお子さんと話をするのが大好きですし、診療を通じて成長する姿を見せていただけるのは何よりの喜びです。2人に1人は花粉症、10人に1人は食物アレルギーに悩んでいるという調査結果もあり、そうした子どもたちに少しでも手を差し伸べられたらという思いで、日々診療を行っています。

― ユニークな病院名ですが、貴院の特徴についてお聞かせいただけますか?

名前の由来は、八王子の雄大な山と広大な空のように“いつもそこにある、安心できる場所”にしたいという想いからです。それとリンクするように、当院には「山」と「空」という2つの待合室があります。入口から完全に分かれており、感染症が疑われる場合は「山」、アレルギー診療や予防接種、乳幼児健診などの場合は「空」でお待ちいただき、それぞれの患者様が接触しないよう配慮しています。さらに裏手には「こびとの扉」という入口を設けており、水ぼうそうや麻疹などの患者様は直接、ここから特別な診察室へご案内しています。「病院に行ったせいで病気になってしまうかも」「ほかの子にうつしてしまうかも」という不安を払拭できるよう工夫した結果です。

― 小児科ですが、大人の診療もされているそうですね。

たとえば子どもが風邪をひいたら、家族にもうつることが多いものです。そのとき、子どもは小児科、大人は一般の医療機関へと別々に通うのは大変ですからね。予防接種にしても、親子で一緒に受けられたら便利でしょう。小児科ではありますが、ご家族みんなのかかりつけ医としてお役に立てたら嬉しいです。また、アレルギーは大人になっても続くことが多いものです。当院に通っているお子さんたちから、成長したあとも変わらず頼りにしていただけたら良いですね。

アレルギー治療を通じて子どもたちの幸せに貢献することが最大のテーマ

― 小児科医として、心掛けていることはありますか?

診察する際、まずはお子さんに話しかけることです。まだお話ができない小さなお子さんに対しても「今日はどうしたの?」「喉が痛いの?」というように声をかけています。親としか話さない、親としか目を合わせない医者は、子どもに信用してもらえませんからね。最初は泣いてしまったお子さんも徐々に心を開いてくれるようになり、そうした変化や成長は私にとって大きなやりがいです。オムツの持ち合わせがない方には無料でご提供するなど、急なお困り事にも柔軟に対応できるよう心掛けています。

― では、アレルギー専門医として大切にされていることは何でしょうか?

「この子が自分の子だったら」と考え、親身に接することですね。アトピー性皮膚炎であれば、塗り薬を処方するだけでなく、看護師が実際に塗って見せて、塗り方や薬の量をお伝えするようにしています。
また食物アレルギーに関してですが、血液検査の結果が陽性だったからといって必ずしも症状が現れるわけではありません。ですから当院では、どれだけ摂取したら症状が出るのかを調べる「食物経口負荷試験」を行っています。たとえば牛乳を10ml飲むと症状が出るけれど2mlなら大丈夫であれば、毎日2mlだけ飲んでいただく。すると、3か月後には5ml飲めるようになり、やがて10ml飲めるようになり──と、ステップアップできるケースも少なくありません。何にどれくらいの牛乳が含まれているか把握しておけば、チョコレートやクッキーも食べることができるかもしれないのです。
アレルギー反応が出た食べ物を、「食べなければいい」と除去するのも一つの方法です。しかしそれでは、人生の豊かさをひとつ諦めることにもなるでしょう。アレルギー治療を通じて子どもたちの幸せに貢献することは、私にとって最大のテーマなのです。

― 最後に、メッセージをお願いします。

どなたでも参加できる「やまそらおしゃべり会」という勉強会を、定期的に開催しています。クリニック裏手にある地域の集会所「天神会館」で、診察では聞きにくいことやアレルギーのことなど、様々な質問にお答えしています。お子さん連れでも、普段当院に通われていない方でも構いません。インスタグラム等に掲載しているお知らせをご覧の上、ぜひご参加ください。

「自分の子だったら」という視点で、子どもを幸せにする診療を

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住所
東京都八王子市天神町24−3 プラムフィールド1F
電話番号
042-686-3447
最寄駅
八王子駅
アクセス
JR「八王子駅」より徒歩15分
駐車場
あり(18台)
診察領域
アレルギー科、小児科、予防接種、健康診断
専門医
アレルギー専門医、小児科専門医