西早稲田眼科 寺井 和都 院長 | ドクターズインタビュー

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眼科診療のスペシャリストが考える、「治療で重要なこと」とは

街の頼れるドクターたちvol.071 眼科

西早稲田眼科
  • 寺井 和都 院長
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東京メトロ副都心線西早稲田駅2番出口から地上へ上がると、諏訪通りと明治通りが交わる交差点の前に出る。人や車の往来を見守るように佇む医療モールの2階に「西早稲田眼科」はある。2018年5月に開院した同院には、親に手を引かれてやってくる子どもからこの地域に長く住む高齢者まで、幅広い年齢層の患者が訪れるという。「新宿の曙橋に住んでいたこともありましたから、この地域にはご縁がありますね。」と、にこやかに語る寺井和都院長は、防衛医科大学校医学部を卒業後、京都府立医科大学や米国への留学では基礎研究に力を入れ、帰国後は診療経験を積み重ねてきた。寺井院長に開業までの経緯とクリニックの特徴について伺った。(取材日 2021年2月8日)

『ブラックジャック』が切り拓き、研修医時代の経験が導いた眼科医への道

― なぜ医師という職業を選ばれたのでしょうか。

小学生の時に読んだ『ブラックジャック』の影響です。幼心に芽生えた「医師になりたい!」という夢はその後も変わらず、迷うことなく医学部受験の道を選びました。
眼科医になろうと決断したのは、研修医時代に眼科の面白さを経験できたことが大きいですね。当時、眼科領域は研究も診療も急成長していて、治療法・疾患概念の進化を目の当たりにして、「なんて面白い診療科なんだ!」と心を惹かれました。今振り返っても、あれほどドラマチックな流れの中に身を置けたことは、とても貴重な体験だと思います。もともと研究に興味がありましたから、研修期間終了後はご縁のあった国内外の大学で主に前眼部の研究に従事、帰国後は大学勤務と個人クリニックでの勤務を経て現在に至ります。

― 西早稲田に開業された理由を教えてください。

通院しやすさなどの条件から開業する場所を探したところ、候補に挙がったのが西早稲田でした。
当院が入っているビルは、調剤薬局と診療科が異なる複数のクリニックがある、医療ビルと呼ばれる建物です。患者様にとっては「ここに来れば、全身のことを相談できる便利な場所」ともいえますね。東京メトロ副都心線西早稲田駅から徒歩1分、JR山手線・西武新宿線野高田馬場駅から徒歩8分の場所にあります。都営バスの停留所も近くにありますから、公共交通機関を使ってご来院いただきやすいと思います。
高齢者や車椅子・ベビーカーをご利用の方もご利用いただきやすいよう、バリアフリー設計が採用されています。周囲に眼科が少なく、土日も診療しているため、平日の通院が難しい方や、突発的なトラブルで緊急受診したい方が多くご来院されています。

治療を進めるためには、患者様の意志と疾患の理解が何よりも重要

― 診療において大切にされていることを教えてください。

「決めつけない」ことです。治療方法が複数ある場合、患者様の価値観を尊重して選択します。この考えに至ったのは、研修医時代の先輩医師が担当していた患者様のなかに、治験中は飲酒できないのを理由に参加を見送られた方がいたことです。好きなことを制限されるくらいなら命に関わるとしても治験は望まないというご判断でした。このときの経験から、「医学的に正しいことが、患者様自身の希望とは必ずしも一致しない」ということを念頭に置き、価値観に左右される余地のある選択肢はなるべく患者様の価値観に沿うよう努めています。
子どもの場合でも、一般的にはなるべく怖がらせないように、場合によっては嘘をついてでも安心させて診察、検査することが多いと思います。一方当院では、緊急性が高い・明らかに重篤な症例を除き、意思疎通が十分可能であると判断すれば、苦痛を伴う診療行為の必要性を説明して、お子さまご自身の決定を尊重する場合があります。「痛くない」と伝えたのに反して苦痛を感じた場合、それ以後の診療に支障をきたすことがあるからです。

― どのような患者様が多くご来院されますか?

眼科疾患全般の診療を行っていますが、特に緑内障、ドライアイ等の前眼部疾患、網膜硝子体疾患、時期によっては花粉症の患者様が多く来院されます。緑内障は自分自身で病状を把握するのが難しい疾患なので、病状確認のため定期通院をお願いしています。ドライアイは、できる限り少ない労力でつらい症状を軽減する治療を目標としています。糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞・加齢黄斑変性といった網膜疾患に対しても積極的に治療を行っています。花粉症に代表されるアレルギー性の眼疾患に対しては、できる限りリスクの低い方法で効果的に治療することを心がけています。
初診の患者様は、なぜ症状が起きているのか、どのような疾患が考えられるのか正確に診断するため、必要に応じて検査を受けていただくようお願いしています。より詳しい検査や入院を伴う手術が必要な場合には、近隣の医療機関をご紹介いたします。

― 最後にメッセージをお願いいたします。

診療の最後にはなるべく「なにか質問はありますか?」とお声がけするようにしています。わからないことがあれば、積極的に質問していただけると嬉しいですね。病気を治療するには、まずは患者様ご自身に病気のことを理解していただくことが重要です。病気の状態や治療方法、診療中に説明を受けたが不明だった点など、どのような内容でも構いません。病気に関する疑問は解消していただきたいのです。眼の健康で不安なことがありましたら、何でもご相談ください。改善に向けてしっかりサポートさせていただきます。

眼科診療のスペシャリストが考える、「治療で重要なこと」とは

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住所
東京都新宿区高田馬場1丁目1−1 メトロシティ西早稲田2階
電話番号
03-6380-2466
診察領域
眼科
専門医
眼科専門医
専門外来
ドライアイ専門外来、緑内障専門外来