街の頼れるドクターたちvol.049
もともと家族や親戚に医者が多かったうえに、姉や従姉妹が医学部に進学したこともあり、医者という選択肢は子どもの頃から常に意識していました。ただ、進路については大学受験の直前まで、ずいぶん悩みました。「決められたレールに乗るものか」というある種の反抗心もありましたし、建築家への憧れも捨てきれなかったからです。こうしたなかで医者の道を選んだのには、2つの理由がありました。一つは、小中高を過ごしたミッション系の学校で「人の役に立つ仕事に全力を尽くしなさい」と教えられて育ったこと。もう一つは、自分自身の経験を活かしたいと思ったことです。
小学3年生の頃に左耳の突発性難聴を発症し、入院したことがありました。小学生の私にとって耳鼻科の検査は本当につらいものでした。意味もよくわからないまま、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)の暗い穴のなかで1時間近く寝ているのは怖くて仕方がありませんでしたし、ぐるぐる目が回って吐き気を催してしまう検査もほんとうにきついものでした。このときに感じた恐怖と不安、患者として得た経験を活かし、患者さまの気持ちにしっかりと寄り添うことのできる医者になりたいと思ったのです。
患者さまのお話をとことん「聞く」ことです。皮膚の疾患というのは、一目でパッと判断できるものもあれば、長期に渡って観察を続ける必要があるものまで、じつに多種多様です。したがって、「できもの」一つとっても抗生物質を処方して終わりというわけにはいかないのです。「同じ場所に繰り返しできていないか」「以前、どのような薬を使い、いかなる効果がみられたか」などをグイグイと質問し、深掘りしていくことで原因がつかめることもありますし、「そういえば…」と患者さまが何気なく漏らす一言に、真の悩みや症状を理解するヒントが隠されていることもあります。「なかなか話を聞いてもらえず、つらい思いをした」「同じ薬を使い続けているが、なかなか良くならない」―。こうしたお悩みを抱えている方には是非ご相談いただければと思います。
表参道皮膚科
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