ENAレディースクリニック 山田 一貴 院長 | ドクターズインタビュー

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妊娠・出産を
「かけがえのないひととき」
にする医療

街の頼れるドクターたちvol.190 産婦人科

ENAレディースクリニック
  • 山田 一貴 院長
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Osaka Metro谷町線都島駅から徒歩約5分。大阪市都島区の「ENAレディースクリニック」に一歩入ると、ホテルのエントランスと見紛う上質な空間が広がっていた。山田一貴院長の「一生に一度の経験になるかもしれない妊娠・出産・育児の価値を高めたい」という想いが、充実した設備にはもちろんのこと、インテリアや照明など隅々にまで反映されている。基幹病院での診療経験を経て、患者様の気持ちを最優先にするクリニックを開いた山田院長に、出産についての考えや患者様と接するときの心がけ、2025年4月にオープンした併設の産後院などについてお話を伺った。(取材日 2025年8月16日)

「ママ」ではなく「ひとりの女性」として向き合い、包み込む存在でありたい

― 開院のきっかけを教えてください。

私は周産期医療を専門として、大学病院や周産期医療センターで経験を積んできました。そうした医療機関では、必然的に重症の患者様やハイリスクの妊婦さんの診療が中心になり、どうしても安全に重きを置く必要があります。しかし目の前の患者様が分娩を終えられたら、慌ただしく次の患者様のことを考えなければならず、一回一回の出産にじっくり向き合うことができているだろうかという疑問がありました。
今の時代、妊娠・出産が「人生で一度きりの経験」となる女性も少なくありません。その機会を「医療の面だけでなく『かげかえのないひととき』として、もっと大切にするべきなのではないだろうか」と考えたことが開院のきっかけでした。それに加えて、社会における妊娠・出産・育児の価値をもっと高めたいという思いもあります。

― クリニック名の「ENA」にはどのような由来があるのでしょうか?

ギリシャ語で「1」をあらわす言葉であり、患者様をひとりの女性として尊重するという思いを込めました。出産すると女性はすぐに「ママ」と呼ばれることが多いですが、当院ではスタッフ全員に必ずお名前で呼ぶよう伝えています。確かに赤ちゃんに対してはママなのですが、私たちは個人としてしっかりと向き合うべきだと考えているのです。
また古来より日本では、赤ちゃんを包む胎盤や卵膜、臍帯を「胞衣(えな)」と呼んでいます。妊娠・出産という人生最大のイベントのひとつを、胎盤や臍帯のように包み込む存在でありたいという思いから、クリニックの名前としました。

― ⽇々の診療で⼼がけていることはありますか?

私たちにできることは患者様のご要望に応えることだけですので、それに対し安易に「できない」と言わないようにしています。たとえば、「分娩室に家族総出で入りたい」というご希望があったとしましょう。それをそのまま叶えることはできませんが、工夫して分娩の前後にご家族で面会していただけるお部屋をご用意することなどは可能です。
また365日24時間、いつでも無痛分娩に対応しており、私たちの都合で「この時間でないとできない」ということはありません。麻酔科の医師も複数人いるので、計画無痛分娩も、陣痛発来後の無痛分娩も、どちらも選択していただける体制を整えています。

併設の産後院もオープン。ラグジュアリーな空間で癒しのひとときを

― 貴院の特徴を教えてください。

当院では、陣痛発生から出産までをLDR(分娩室)で過ごしていただいています。旦那様にとっても出産が特別な瞬間になるよう、枕元で立ち会いやすい分娩台を導入しました。また産後には、落ち着いた空間でゆっくり過ごしていただけるように専用フロアをご用意しています。
クリニック全体としては、「日常のなかの非日常」をイメージした空間づくりを行いました。温かみのある天然木を内装に取り入れ、病院感を極力なくすよう照明も少し抑え気味に。落ち着いた気持ちで出産が迎えられるよう、リラックスできる雰囲気を作っています。妊婦健診なども、楽しみに来ていただきたいですね。

― 2025年4月には、併設型の産後院も開設されたそうですね。

産後の負担を減らし、妊娠・出産・育児の価値を高めていくためには、産後ケアの充実が必要不可欠です。そのためクリニック設立当初から、産後院の開設は視野にいれていました。
お迎えする母子は1日2組までとし、プライベートな時間と空間にしています。赤ちゃんは24時間お預かりさせていただけ、アロマセラピーや鍼灸マッサージなどのリラクゼーションもあり、ゆっくりと心身ともに回復いただけます。面会時間内であれば、旦那様やお子様は何時間でも滞在が可能で、ご家族でゆっくりと過ごしていただくのはもちろん、旦那様と一緒に沐浴練習や育児指導を受けていただくこともできます。
また、さらにリラックスして過ごしていただけるように、お部屋のインテリアや食器にもこだわりました。フランスの子ども服ブランド「ジャカディ」のアメニティなどもご用意しているので、楽しんで過ごしていただけるのではないでしょうか。

― 最後にメッセージをお願いします。

産院を選ぶときに大切なのは、受診してみてご自身がしっくりくるか、違和感はないかということでしょう。どこで産むとしても、ご自身の選択がいちばん大切です。そのなかで当院を選んでくださった方には、「ENAレディースクリニックにして良かった」と言っていただけるように、しっかりとご希望に寄り添っていきたいと思います。

産後院利用料(目安)

Hygge:72,000円/泊
Lepo:56,000円/泊 

妊娠・出産を「かけがえのないひととき」にする医療

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住所
大阪府大阪市都島区都島北通1-22-10
電話番号
06-6921-3313
最寄駅
都島駅
アクセス
地下鉄谷町線「都島」駅より徒歩5分
駐車場
あり(6台)
診察領域
産科、婦人科、産婦人科、予防接種、健康診断
専門医
産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、周産期(新生児)専門医、がん治療認定医