医療法人徳洲会 湘南鎌倉人工関節センター 三原 政彦 副院⻑ | ドクターズインタビュー

メニュー
痛みに耐える生活に、
「人工股関節置換術」で
歩く喜びを取り戻す

街の頼れるドクターたちvol.178 整形外科

医療法人徳洲会 湘南鎌倉人工関節センター
  • 三原 政彦 副院⻑
36 views
神奈川県鎌倉市、JR大船駅・北鎌倉駅が最寄りの「医療法人徳洲会 湘南鎌倉人工関節センター」では、「人工股関節置換術」に特化した治療を提供している。股関節は歩行の要であり、その治療は「歩けなかった人が歩けるようになる」という大きな変化をもたらす。整形外科医としての深いやりがいを胸に、患者の喜びに直結する人工股関節置換術に注力するのは、2024年に副院長に就任した三原政彦先生だ。日々の診療に加え、医師として自身の研鑽に励みつつ、後進の育成にも力を注ぐ三原副院長に、同院の強みや人工股関節置換術の特徴、そして股関節の痛みに悩む方へのアドバイスなどを伺った。(取材日 2025年7月30日)

全国から患者が集まる人工股関節治療の専門家チームが支える医療

― 整形外科医を目指されたきっかけは何でしたか?

学生時代、スポーツに打ち込む中で骨折や椎間板ヘルニアを経験しました。その際、医師の丁寧な対応に支えられ、「自分も痛みに苦しむ人の力になりたい」と思うようになりました。整形外科の研修医として学ぶ中で、歩行機能の改善に関わる股関節治療に強く惹かれました。患者さんの生活が前向きに変化する場面に寄り添えることが、私にとって大きなやりがいです。痛みが軽減され、表情が明るくなる瞬間に立ち会えることは、医師としての喜びでもあります。

― 湘南鎌倉人工関節センターに勤務されるまでの経緯は?

整形外科医として基幹病院で勤務していた頃、当センターが主催する勉強会や手術セミナーに参加する機会がありました。中でも、院長の平川和男先生が示される治療への真摯な姿勢と、患者さん一人ひとりに寄り添う穏やかな人柄に深く感銘を受けました。専門性の高さと温かい医療の両立に強く惹かれ、「いつかこの場所で働きたい」と自然に思うようになりました。2016年から勤務を開始し、現在は人工股関節治療に携わる日々を大切にしています。平川院長のもとで学びながら、患者さんに安心感を届けられる医療を目指しています。

― センターの特徴について教えてください。

当センターは人工股関節置換術に特化した医療施設です。医師だけでなく、看護師や理学療法士など、すべてのスタッフがこの分野に精通しています。術前から術後まで一貫した支援体制を整えており、患者さんが安心して治療に臨めるよう配慮しています。
入院期間は約1週間を標準としており、術後の回復状況に応じて早期退院も可能です。
遠方から来院される方もいらっしゃいますが、すべての方に対して丁寧な対応を心がけています。医療技術だけでなく、コミュニケーションや心理的なサポートも重視し、患者さんが前向きに治療に取り組める環境づくりを大切にしています。

― スマートフォンアプリ『mymobility』の活用について詳しく教えてください。

『mymobility』は、術前・術後のリハビリ情報や運動動画を患者さんの状態に応じて配信するアプリです。歩数や歩行速度などのデータを記録することで、回復の様子を確認できます。定期的なアンケートで体調や不安を把握しやすく、医師とのメッセージ機能もあるため、自宅からでも気軽に相談が可能です。治療中も孤立感を抱かず、前向きに取り組める環境づくりに役立っています。患者さん自身が回復の過程を実感できることで、モチベーションの維持にもつながっています。

負担の少ない手術と万全の支援体制で再び痛みなく歩ける人生を取り戻す医療

― 患者層の傾向について教えてください。

股関節の疾患は女性に多く、当センターでも約9割が女性の患者さんです。年齢層は50〜80代が中心で、特に60代・70代の方が多い傾向にあります。多くの方が発育性股関節形成不全を背景に持ち、長年の歩行や運動によって軟骨がすり減り、痛みが生じるケースが見られます。症状の進行には個人差がありますが、日常生活に支障をきたす段階で治療を検討される方が増えています。痛みが慢性化すると、外出や趣味を控えるようになり、生活の質にも影響が出るため、早期の相談が重要です。

― 治療方針や術後のフォローについて教えてください。

当センターでは、可能な限り身体への負担を軽減するため、最小限の侵襲で行う手術を多くの患者さんに提供しています。術後は定期的な検査を通じて人工関節の状態を確認し、2か月、6か月、1年、2年、以降は5年ごとにフォローを行っています。人工関節の耐久性は一般的に20年以上とされており、年齢や生活スタイルによっては再手術が不要な場合もあります。ただし、すべての方に当てはまるわけではなく、個別の経過観察が重要です。長期的な視点で患者さんの生活を支えることを意識しています。

― 股関節の痛みに悩む方へ、メッセージをお願いします。

リハビリや薬、骨切り手術など、さまざまな方法で痛みに向き合ってこられた方も多いと思います。ただ、軟骨がほとんど残っていない状態では、人工股関節置換術の選択肢を検討することも一つの方法です。もちろん、手術にはリスクが伴い、合併症の可能性もゼロではありません。そのため、治療の適応や方針は医師と十分に相談して決めることが大切です。「もう一度、自分の脚で痛みなく歩きたい」と感じたときは、遠慮なくご相談ください。私たちは、患者さんの気持ちに寄り添いながら、最適な治療を心がけています。安心して一歩を踏み出せるよう、スタッフ一同でサポートいたします。

痛みに耐える生活に、「人工股関節置換術」で歩く喜びを取り戻す

医療法人徳洲会 湘南鎌倉人工関節センター 地図を見る

住所
神奈川県鎌倉市台5-4-17
電話番号
0467-47-2377
最寄駅
富士見町駅
アクセス
JR 東海道本線 大船駅 車 5分
JR 横須賀線 大船駅 車 5分
JR 根岸線 大船駅 車 5分
湘南モノレール 富士見町駅 徒歩 10分
駐車場
あり
無料駐車場 24台(敷地内に9台と、第二駐車場に14台)
建物の一階部分が駐車場となっております。満車の際は第二駐車場のご用意もございます。
診察領域
整形外科、リハビリテーション科
専門医
整形外科専門医、麻酔科専門医