訪問診療も柔軟に
組み合わせた、
オーダーメイドの
精神医療を提供
高齢化でニーズが高まる、精神医療の訪問診療。外来診療やカウンセリングも組み合わせ、人生に伴走します。
- 赤羽すずらんメンタルクリニック 東京都北区赤羽
-
- 土屋 恵理子 院長
街の頼れるドクターたちvol.177 精神科
目次
最大の特徴は外来診療のみならず、訪問診療にも大きな力を入れていることですね。現時点ではクリニックのある北区を中心に、板橋区や豊島区、中野区、練馬区、さらには埼玉県南部エリアにお住まいの患者様にも対応しています。2週間に1度のペースでご自宅を訪問し、状態の確認やお薬の処方のほか、必要に応じて採血や持効性注射(薬の効果が数週間〜1か月持続する注射製剤。毎日服薬する必要がないため、治療を継続しやすいのがメリット)などを実施し、患者様の自宅での療養生活を支えています。精神科・心療内科の患者様には、統合失調症や双極性障害、パニック障害などで外出が困難な方、治療意欲がなかなか上がらず通院を続けるのが難しい方、ご自身の病気を自覚できていない方も少なくありません。こうした患者様にも適切な医療を確実に届けることが、私たちの使命だと考えています。ご自宅の様子や食生活、こだわり、家族関係など、クリニックでお話を伺うだけでは見えてこない患者様の背景に触れ、治療に活かせるのは、訪問診療ならではの強みといえるでしょう。
「困ったときに診てもらえる」クリニックでありたいと思っています。お仕事をされている方、特に休職から回復し勤務開始された方にも無理なく継続通院していただけるよう、平日は午後7時まで診療し、土・日曜日も開院しています。
また当院では、患者様一人ひとりのご要望にできるだけ寄り添った、「オーダーメイド」の治療を心がけています。
例えば薬物療法に抵抗感のある患者様には、磁気を使って脳の一部を刺激することで神経回路を活性化させ、うつ病の症状を改善する「TMS磁気治療(経頭蓋磁気刺激療法)」やカウンセリング、漢方薬をご提案するなど、多彩な選択肢をご用意しています。外来への通院が難しくなってきた患者様には訪問診療への切り換えを、逆に訪問診療で状態が安定してきた方には外来診療への切り換えも可能です。
高齢化社会の進展とともに、訪問診療のニーズは今後ますます高まっていくと思いますが、「精神科の訪問診療」については十分に認知されていません。こうした現状を変えていけるよう、情報発信や地域連携に注力し、「精神科の訪問診療」の認知度向上に貢献していきたいと思っています。
外来診療に関しては、新たにフロアを増設し、カウンセリングや発達障害の検査体制を拡充していく方針です。産業医として、働く人のメンタルヘルス支援にも力を入れていきたいと考えています。
医師になろうと思ったのは「人の人生に深く関わる仕事がしたい」と考えたからです。実は医師になる前の数年間、私は航空業界で勤務しており、高度なコミュニケーション力や課題解決力、ホスピタリティが求められるその仕事に大きなやりがいを感じていました。しかし経験を積み重ねるなかで、その場限りのサービスを提供することに対しての物足りなさといいますか、「もっと人の人生に関われる仕事がしたい」という思いが湧いてきたのです。自身の人生の新たな旅への挑戦ということで、迷いや不安もありましたが、一念発起して医大に入学し、医師の道を進むことになりました。数ある診療科の中で精神科・心療内科を選んだのも、患者様一人ひとりの人生に長期にわたって伴走し、より良い人生への回復や再出発を支える仕事に魅力を感じたからです。
治療を通じ、患者様の人生に好循環を生み出す「ギアチェンジ」のきっかけを与えられるのが、精神科医の仕事であり強みだと考えています。オーダーメイドの治療を実践するなかで、訪問診療の患者様が外来診療へと移行し、日常生活を自立的に送れるようになったとき、仕事に復帰する姿に触れられたときなどに、喜びをスタッフと分かち合う瞬間はやりがいを感じますね。
身体の不調と同様に、心の不調に関しても「早期発見・早期治療」が大切です。「なんとなく気分が晴れない」「いつもの自分とはどこか違う感じがする」といった、ちょっとした違和感でも構いません。少しでも不安に感じることがあれば、一人で抱え込まずにご相談ください。
赤羽すずらんメンタルクリニック 地図を見る
高齢化でニーズが高まる、精神医療の訪問診療。外来診療やカウンセリングも組み合わせ、人生に伴走します。
体の不調と心の不調は互いに影響するものです。様々な専門知識を生かし、幅広い視点から診療を提供します。
手厚いケアを提供する「産婦人科病院」。患者様の笑顔のために最善を尽くすスタッフがお待ちしています。