今と未来で女性の健康を支える、低用量ピルという選択肢
女性のQOLを劇的に向上させる低用量ピル。豊富な選択肢の中から、一人ひとりに合わせて提案します。
- 女性クリニックWEおおさか 大阪府大阪市中央区
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- 奥 久人 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.162
婦人科
目次
「ピル」と聞くと、避妊のためのものというイメージがあるかもしれませんが、「低用量ピル」はそれ以外でも女性のQOLを劇的に向上させてくれる薬です。
配合されている「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2種類の女性ホルモンが子宮内膜に働きかけ、経血の量や生理の痛みを和らげます。さらに排卵をコントロールするために避妊効果が得られるほか、生理前のイライラや肌荒れ、ニキビといったPMS(月経前症候群)症状も緩和します。
服用方法は「21日服用+7日休薬」や「24日服用+4日休薬」などのパターンで、休薬中には「消退出血」という出血が起こります。このサイクルを利用すれば、イベントなどに合わせて生理日を調整することも可能です。
このように低用量ピルは、女性が自分らしく、快適に毎日を送るための頼もしい選択肢なのです。避妊薬のピルは自費診療で、月経困難症などの治療薬としてのピルは、2008年から保険適用されています。
当院では、避妊はもちろん生理に伴う不快感やトラブルでお悩みのすべての女性に、ぜひ一度ピルを試してほしいと願っています。
現代女性は昔に比べて生理の回数が大幅に増えており、子宮内膜症などのリスクも高まると考えられています。ピルによってその回数を抑えることは病気の予防につながり、将来の妊娠しやすさにも良い影響を与えるのです。「ピルの成分が体に残って、妊娠しにくくなるのでは」という誤った情報に惑わされる方もいらっしゃいますが、むしろ将来の健康や妊娠のためにご検討いただきたいですね。
ピルは、「黄体ホルモン」の種類によって大きく変わります。生理痛を和らげ、イライラや落ち込みに効果的なピルもあれば、肌荒れやニキビの改善に役立つ(男性ホルモンを抑える働きのある)ピルもあります。最近では、77日間や120日間連続で服用でき、生理の回数を減らす新しいピルも登場しています。
欧米に比べると日本でのピル普及率はかなり低いですが、その効果を知ることで「使ってみたい」と考える女性は少なくないはずです。次々と新しいピルが誕生するなかで、当院ではさまざまな種類を取り揃え、それぞれの特徴や使い方に精通した医師が患者様に合わせて提案しています。女性看護師によるカウンセリングも実施していますので、安心していらしてください。
近年オンライン診療のみによるピル処方も可能になっていますが、いざという時に産婦人科医が直接サポートできるといった意味でも、クリニックの受診は心強いのではないでしょうか。
当院では、保険診療と自費診療の両方でピルを処方しています。保険診療の場合、一度に処方できるピルは最大3か月分で、定期的な通院が必要です。休薬期間も処方に含まれるため、生理の回数を減らしたいという希望には柔軟に対応しにくい側面があります。
一方自費診療のピルは、状況に応じ最長で半年分まとめて処方することが可能なので、頻繁な通院が難しい方にもお勧めです。会社の健康診断結果などを提出していただくことで、数年間オンラインのみでピルを処方している患者様もいらっしゃいます。価格についても主なものは1シート1,600円または2,300円(診察料込)でご提供しており、初診料や処方箋料などが必要となる保険診療と最終的な費用に大きな差はありません。
開始初期に多く見られるのが、吐き気や頭痛といった症状ですね。1〜2か月ほど不正出血が現れるケースもありますが、これらは服用を続けることで減ってきます。
気をつけなければならないのは、血管内に血液の塊ができて血流を止めてしまう「血栓症」です。発症の頻度は高くありませんが、高血圧や肥満、喫煙習慣のある方、前兆を伴う片頭痛をお持ちの方などは、ピルの服用自体が危険因子になります。そのため問診ではこれらの点をしっかりとお伺いし、処方について慎重に判断しています。
これまで、40歳以上の方へのピル処方は慎重に、50歳以上は原則NGとされていました。しかし近年、卵胞ホルモンを含まず、主成分が黄体ホルモンのみのピルが承認され、喫煙者や高血圧の方も使用可能になっています。40代半ばの予期せぬ妊娠は心身に大きな負担となるため、このピルへのニーズは非常に高いと感じています。同様に、月経困難症などの治療に適したピルも登場していますので、年齢を理由に諦めず、ぜひ一度ご相談ください。
シンフェーズ:2,300円
トリキュラー:2,300円
アンジュ:1,600円
ラベルフィーユ:1,600円
マーベロン:2,300円
ファボワール:1,600円
※ピルの処方に関しては、診察料込みの値段となり初診料及び再診料はかかりません。
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「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は早期発見が重要。適切な治療と禁煙で、重症化を防ぎましょう。