アイケアクリニック東京 佐藤 香 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.103

眼科

大学病院並みの環境で実施。明日の視界をよりクリアにするICL
大学病院並みの環境で実施。明日の視界をよりクリアにするICL
アイケアクリニック東京
  • 佐藤 香 院長
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東京メトロ日本橋駅直結の「アイケアクリニック東京」は、眼科疾患に対して各種の日帰り手術を実施している。同院が特に力を入れているのが、ICL(眼内コンタクトレンズ)だ。ICLは視力矯正を目的に実施する手術で、一度受ければメンテナンスがほぼ不要なことから、永久コンタクトレンズと呼ばれることもある。「ICLはメリットが多い治療なので、現在メガネやコンタクトレンズを使用されている方にも選択肢の一つとして検討していただきたいです」と話す佐藤香院長に、ICLについて詳しく伺った。(取材日 2023年5月10日)

特別な手入れは不要。寝起きでも眼を開けると鮮明な視野が広がるICL

― ICLの特徴や、メリットを教えてください。

ICLは、眼の中に柔らかい素材でできた専用のレンズを埋め込み、視力改善を目指す屈折矯正治療です。角膜を削らないため、レーシックを受けられない方でも症例を問わず対応が可能で、近視はもちろん、遠視、乱視、老眼、重度近視の方にも適応できます。
QOL(生活の質)向上は、ICLがもたらす大きなメリットです。メガネやコンタクトレンズは手入れをしたり定期的に交換したりする必要があり、手間や費用面での負担が大きいですが、日常的に使用している方には「当たり前」のことですよね。しかしそれが1回の手術で解消すると考えると、トータルのメリットはとても大きいのではないでしょうか。眼内に入れたレンズは再手術で取り出し可能なため、元の状態に戻すこともできます。
近年では著名人も受けたことで、若い世代の方を中心に徐々に存在を知られるようになってきました。ICLは保険が適用されない自由診療ではありますが、特別な治療ではなくメガネやコンタクトレンズと同じ感覚の選択肢として考えていただきたいですね。

― ICLにデメリットはあるのでしょうか?

デメリットと言いますか、事前に理解していただきたいポイントはいくつかあります。たとえば、ICLは手術を伴うため炎症が起きる可能性があること、術後一定期間は抗菌剤と抗炎症剤の使用が必要なことが挙げられます。
重要なのは、「どの医療機関で、どの医師に手術を依頼するか」を事前にしっかり検討することです。ICLを実施する医療機関は増えていますが、「患者さまに合ったレンズを選定できるか」「手術が成功して期待通りの結果になるか」「術後の合併症を予防できるか」といった点には、執刀する医師の経験と医療機関の設備体制が大きく影響します。レンズ挿入の際、水晶体に傷がつくと白内障に進展する恐れもあるため、事前の情報収集は念入りに行いましょう。

大学病院並の設備で目の状態を測定。リラックスできる麻酔も併用可能

― ICLの流れを教えてください。

ICLをご希望の方には、まず問診と精密検査をご案内します。精密検査では視力や眼の大きさ、丸みなどを測定し眼の状態を詳細に把握してから、使用するレンズを選択しご提案します。
手術当日は、眼に問題がないことを確認してから散瞳薬で瞳孔を拡げ、選定したレンズを入れます。歯科治療や美容医療の施術でも使用するリラックス効果がある麻酔も用意していますので、手術が不安だったり緊張しやすかったりする方は、気軽に相談してください。
終了後はリカバリールームで過ごしていただきます。手術自体は両眼に実施しても約15分で終了、受付からご帰宅が可能になるまでの所要時間は約2時間です。
術後は、翌日、1週間後、1か月後、3か月後に来院していただき、見え方や手術部位の状態を確認します。ICLを受けられた方は、手術翌日から視力が変化し、1週間もすれば安定してくるケースが多いです。見え方などで気になることがあれば、何でもご相談ください。

― 貴院ではICLの検査や手術に使用する機器が充実していると伺いました。

はい、物の見え方はQOLに大きく影響しますので、患者さま一人ひとりに適した治療をご提案して実現できるように、院内には大学病院並みの設備を揃えています。
精密検査では、眼球そのものや角膜の状態を三次元で把握・撮影可能な「前眼部OCT-CASIA」を使用しています。手術では、白内障手術でも利用する機器で眼圧モニタリングと手術制御システムを搭載した「CENTURION」とリアルタイム映像システム「NGENUITY® 3Dビジュアルシステム」を併用し、立体的な視野での手術を可能にしています。乱視がある方の手術では、サージカルガイダンス「VerifEye™ Lynk」を使い、モニタ上に乱視の軸を映しながらレンズの位置を調整します。どれも、より高精度の手術を実現するため欠かせない機器です。

― どのような方にICLを受けてほしいですか?

メガネやコンタクトレンズに不便を感じている方です。コンタクトレンズの使用に当たっては適切なケアが不可欠ですが、長時間の装着やそのまま寝てしまうことなどからトラブルが起きるケースがあります。夜勤がある仕事に就いている方、生活が不規則になりがちな方などには、眼の健康を考える上でも特にICLをお勧めしたいですね。災害時に見えない怖さを経験したことから、治療を受けた患者さまもいます。
費用対効果を考えると、眼の成長が落ち着いている20歳以降かつなるべく早い時期に受けるのがよいでしょう。ICLを受けて自分に自信が持てた結果、毎日をよりアクティブに過ごせるようになり、人生を楽しめる方が増えたら嬉しいですね。

ドクターからのメッセージ
  • 佐藤 香 院長

ICLを受けると、物の見え方が変わります。「手術を受けて人生が変わった」とおっしゃる患者さまもいるくらいです。15分程度の手術の先に、クリアな視界と快適で新しい毎日が待っています。
視力低下でお困りの方、ICLに興味がある方はぜひ相談ください。

大学病院並みの環境で実施。明日の視界をよりクリアにするICL
大学病院並みの環境で実施。明日の視界をよりクリアにするICL

アイケアクリニック東京

場所
東京都中央区日本橋2丁目8−1 東京日本橋タワーアネックス 2階 MAP
電話
03-6262-6100
診察領域
眼科
専門医
眼科専門医