KOBE CLINIC 美容皮膚科・美容クリニック 岡本院 吉本 美和 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.076

美容皮膚科

治りにくいシミ「肝斑(かんぱん)」を改善する複合的アプローチ
治りにくいシミ「肝斑(かんぱん)」を改善する複合的アプローチ
KOBE CLINIC 美容皮膚科・美容クリニック 岡本院
  • 吉本 美和 院長
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阪急神戸線 岡本駅・JR摂津本山駅の両駅から徒歩数分の「KOBE CLINIC 美容皮膚科・美容クリニック 岡本院」は、シミの一種である肝斑(かんぱん)の治療に定評のあるクリニックだ。同院では、肝斑の改善に有効とされる低出力の「レーザートーニング」に、「コラーゲンピーリング」「イオン導入」を組み合わせた治療を提供。さらに内服薬と軟膏を用いて多角的にアプローチし、肌の調子を整えながら肝斑の改善を図る。また肝斑は生活習慣が症状の変化に大きく影響することから、生活指導にも力を入れているという。丁寧な診療で多くの患者から信頼を集める吉本美和院長に、肝斑の原因や治療法についてお話を伺った。(取材日 2022年6月7日)

左右対称のシミが地図状に広がる「肝斑」。肌の摩擦(こすりすぎ)が原因の場合も

― 肝斑とは、どのような症状を指すのでしょうか?

肝斑とは、メラニンを生成する細胞であるメラノサイトが慢性炎症を起こしている状態のことをいいます。いわゆるシミの一種ですが、肝斑の多くは頬骨のあたりに地図状に広がり、それが左右対称に現れることが特徴です。若い方や高齢者にはあまり見られず、30~50代くらいまでの女性に多い色素沈着疾患です。

― 合併症が起こることはあるのでしょうか?

肝斑ができたことによって、何か別の病気が生じる“合併症”はありません。ただし、他の種類のシミが肝斑と同時に出現する、“併存疾患”はあり得ます。
肝斑と併存する疾患には、一般的に“シミ”と呼ばれる「老人性色素斑」や、頬や下まぶたの周辺に細かい円形のシミが広がる「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」などがあり、そのいずれか、またはすべてが肝斑と一緒に出現しているケースもあります。
それぞれに適切なアプローチが必要となるため、当院では病態を詳しく観察したうえで慎重に診断を行っています。

― 肝斑の原因について、詳しく教えてください。

肝斑が生じる正確なメカニズムは未だに解明されていませんが、女性ホルモンの影響、紫外線、乾燥、甘いものの摂り過ぎ、ストレス、肌のこすりすぎなどに起因するといわれています。
中でも肌のこすりすぎは、ほとんどの患者さんに当てはまると考えられる、もっとも大きな原因といっても過言ではありません。皮膚への強い摩擦はメラノサイトを刺激します。例えば、洗顔の際にゴシゴシ洗う、洗顔シートやコットンで拭き取る、クリームを強く塗りつける、化粧水やファンデーションの強いパッティングなど。これらは日頃のメイクやスキンケアで無意識にやってしまう方も多いのではないでしょうか。
自分の洗顔方法やメイクの仕方を他人と比べる機会はあまりないため、こすりすぎているかどうかが分かりづらいかもしれませんが、洗顔であればよく泡立て肌に乗せる程度が適切です。
また、甘いものの摂り過ぎは血糖値を上昇させます。体内で糖とたんぱく質が結びつくと老化促進物質であるAGEが生成されますが、血糖値が高い状態ではAGEができやすくなります。それが肝斑を悪化させる要因になり得るため、甘いものを食べるときには少し意識できると良いですね。

治療法を組み合わせて多方面からアプローチ。継続的な治療で肝斑を改善

― 肝斑には、どのような治療法があるのでしょうか?

当院では、3つの治療を組み合わせて提供しています。
まずは波長の長い、微弱のレーザーでメラニンを破壊する「レーザートーニング」。次に、ターンオーバーを早める薬剤を塗り込み、メラニンの排出を促す「コラーゲンピーリング」。そして、ビタミンAとビタミンCを専用の機械で肌の奥深くまで浸透させてシミを薄くする「イオン導入」です。シミをできにくくすると同時に、すでにあるシミの改善も行っていきます。
インターネット上では、「レーザーは肝斑を悪化させる」という情報が散見されますが、それは老人性色素斑の治療に用いる、波長が短くパワーの強いレーザーを用いた場合のことです。レーザートーニングでは、メラノサイトを刺激せずにメラニンを破壊することが可能なため、適切に治療を行えば肝斑が悪化することはありません。

― 施術後に行う、他の治療はありますか?

施術は2〜4週間おきに10回程度繰り返しますが、その間は内服薬と外用薬を継続していただきます。
内服薬は、抗酸化作用のある「ビタミンC」と「ビタミンE」、メラニンの生成や炎症を抑えて肌への色素沈着を防ぐ「トラネキサム酸」、ターンオーバーを促す「ビオチン」の4種類。外用薬は、メラニンの生成を抑える「ハイドロキノン」と、ターンオーバーを活性化させる「トレチノイン」の2種類があります。
このように、肝斑にはあらゆる方面からの継続的なアプローチが必要です。それだけ手強いシミではありますが、治療を継続すれば徐々に薄くなっていきます。短期間での劇的な変化がなくても肌の状態は確実に良くなっていくため、手応えを感じながら治療に臨んでいただけるでしょう。

― 肝斑を予防する方法があれば教えてください。

先ほど説明した肝斑の原因を取り除いていくことが予防法といえます。肌をこすりすぎない、紫外線対策をする、甘いものを食べすぎない、など、神経質になる必要はありませんので、できることをしっかり取り入れて予防することをおすすめします。
肝斑ができる前にこういった情報を入手するのは難しいかもしれませんが、生活習慣病と同じで、病気を患う前に知識を得て予防していくことが大切です。

ドクターからのメッセージ吉本 美和 院長

肝斑に関することは、インターネットで簡単に調べることができ、実際にさまざまな情報があふれています。しかし、正しく肝斑に対応するためには、正しい情報を得ることがとても大切です。 肝斑は生活習慣が深く関係する、“生活習慣シミ”であると私は考えています。治療で肝斑を薄くすることはもちろんですが、生活習慣を変えることである程度は改善が可能ですので、「肝斑かな?」と思ったら早めにご相談ください。生活指導を受けて正しい情報を持ち帰っていただくだけでも、受診する意味は十分あると思います。

治りにくいシミ「肝斑(かんぱん)」を改善する複合的アプローチ
治りにくいシミ「肝斑(かんぱん)」を改善する複合的アプローチ

KOBE CLINIC 美容皮膚科・美容クリニック 岡本院

場所
兵庫県神戸市東灘区岡本1丁目6−7 B1F MAP
電話
050-1865-6167
診察領域
内科、皮膚科、美容皮膚科

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