頼れるドクターが教える治療法vol.067
整形外科
当院には3つの特徴があります。1つ目は「検査機器の充実」です。当院は大学病院や総合病院レベルの検査機器を導入し、より正確な全身状態の把握と治療に役立てています。2つ目は「保存療法(手術以外の治療方法)の重視」です。患者様の目的は、痛みと関連する身体的・精神的苦痛の解消です。劇的な効果が見込めるとはいえ、「可能であれば手術したくない」と考える患者様は多いです。そこで、当院ではブロック注射に代表されるペインクリニックの技術も積極的にご提案、実施しています。3つ目は「日帰り治療の実施」です。手術が必要と診断したら日帰り手術を実施し、患者様の負担を最小限にとどめます。たとえば、保存療法を実施しても骨折した部位が以前よりも動かしにくくなったり痛みやしびれなどが出現したりする可能性があれば、骨の状態と理由をご説明して、手術を積極的にご提案します。膝の痛みの原因が「加齢による膝軟骨の摩耗」であることが明らかなケースも同様です。
当院は、16列マルチスライスCT、1.5テスラMRI、デジタル式X線一般撮影システム、骨密度測定装置、エコー心電図、ABI検査装置(血管脈波検査装置)など、整形外科診療では欠かせない医療機器を一通り揃えています。整形外科診療は、筋肉や骨など全身の運動器官が治療対象です。特に、腱、筋肉、神経などはレントゲンのみでは組織の状態を把握しにくく、ブロック注射のようにレントゲンやエコー下で神経や注射針の先端をリアルタイムで確認しながら実施する治療もあることから、大学病院や総合病院にも劣らない設備を揃えました。
お仕事やご家庭の事情などから入院する時間が取れないのに、入院を伴う手術が必要と言われてしまいお困りの方です。医学的所見から明らかに手術が必要なケースもありますが、そうでない場合には患者様のご希望を考慮して、保存療法も視野に入れながら治療計画と治療方法をご提案します。
また、すでに他の医療機関を受診したものの痛みが解消されずにお困りの方もお待ちしています。痛みを取る選択肢は複数ありますので、痛みの原因と対応可能な治療方法についてしっかり説明を受けたいと希望される方にも、是非ご来院いただければと考えています。
手術麻酔の技術がこの数年で飛躍的に進歩し、以前であれば入院が必要だった手術も日帰りで実施することが可能になったのが大きく影響しています。腕に関連した手術は、ほぼすべて対応可能なところまで来ています。当院では、転倒による切り傷や骨折などで日帰り手術を実施する機会が多いです。
ただし、注意点もあります。日帰り手術も手術内容は以前と変わらず、術後処置も必要です。ですから、手術翌日には消毒、一定期間経過後には抜糸のため来院していただく必要があります。
患者様の心身および金銭的負担と日常生活への影響を減らせることです。入院生活は何かとお金がかかり、周囲にも気を遣うことが多いです。また、働きざかりの方だとたとえ数日でも仕事を休むのは難しく、高齢者では入院による環境変化に馴染めずストレスから不調をきたすこともあります。そのため、手術というただでさえ高いハードルが、入院によってさらに高くなってしまうのです。
日帰り手術は、消毒や抜糸などで術後も定期的に通院していただく必要はあるものの、手術当日からご自宅で療養できます。ご自宅で睡眠も食事もとれるため、心身への負担はかなり軽減されます。日常生活のリズムを大きく乱すことがないので、より早期の社会復帰も見込めるでしょう。
患者様お一人おひとりに合わせたリハビリテーションをご案内しています。診察室とは別に、運動スペースをはじめ、牽引療法、電気治療、温熱療法実施スペースも設けました。術後リハビリテーション以外では、運動指導やアドバイスにも注力しています。
リハビリテーションが一日の生活の中で占める割合はごくわずかで、実際には立ったり座ったりなど日常的な動作をするほうが圧倒的に多いです。そのため、日常生活を送るうえで体を動かす意識を持っていただくことが重要だと考えました。今後は、このような手術後のサポートをより一層充実させたいと考えています。
二子玉川整形外科クリニック
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