頼れるドクターが教える治療法vol.050
美容外科
文字通り一重の目を二重にしたり、二重の幅を広くしたりするための手術です。一重と二重の違いは、まぶたの皮膚の折り返しの有無によって生じるわけですが、この折り返しはまぶたの上の縁にある“瞼板”と呼ばれる軟骨状の組織、あるいは眼の開閉をコントロールする“眼瞼挙筋”という筋肉と皮膚が癒着しているかどうかに影響を受けます。したがって、手術によって皮膚と瞼板や眼瞼挙筋との癒着を起こし、まぶたの皮膚の折り返しを人為的につくることが二重術の基本的な目的となります。
二重術には大きく分けて「切開法」と「埋没法」という二つの術式があります。「切開法」は二重のラインに沿って皮膚を切開し、余分な脂肪を取り除いた上で眼瞼挙筋と縫合し、二重をつくっていきます。一方、「埋没法」は希望のラインに沿って、皮膚と瞼板、眼瞼挙筋を縫合糸で結びつけることによって二重をつくる術式です。
「切開法」は一度の手術で理想の二重をつくることができ、しかも半永久的に維持できるという大きなメリットがある一方で、本格的な手術だけに腫れや内出血が術後2〜3週間程度続くというデメリットもあります。「埋没法」は10分〜15分で手術が完了し、術後の腫れも3日〜1週間程度で治まるなど、手軽さが最大のメリットですが、数年経つと縫合糸が外れたり、緩んだり、体に吸収されてしまったりして、二重のラインが理想通りのものではなくなってしまうケースもあります。「切開法」も「埋没法」も手技そのものは非常にシンプルで、難易度の高いものではありませんが、目は顔の印象を大きく左右するパーツですから患者さまの期待水準は極めて高い。だからこそ、どちらの術式を実施するにしても、患者さまお一人お一人の理想を丁寧に伺った上で、全力を尽くして患者さまのご期待にお応えし、ご満足いただくことを何よりも大切にしています。
そうですね。糸留めの数や位置の違いによって二重の幅や持続期間が異なりますし、二重のラインに深さ約1mm程度の薄い切れ込み線を入れた上で、皮膚と瞼板、眼瞼挙筋をより深い位置で縫合して二重をつくる「マイクロカット法」など、さまざまな手法があります。また、縫合糸の縛り方の強さ、縫い付けの深さは、患者さまのまぶたの脂肪、皮膚の厚さに応じて微調整を行っています。手法の選択に関しては、患者さまの目のかたちや大きさ、まぶたの脂肪や皮膚の厚さ、骨格や筋肉のつき方、それからご予算を含めたさまざまな要素を考慮に入れた上で、ご本人の理想に近い、かつ、顔立ちに合ったナチュラルな二重をつくらねばなりません。オーダーメイドの対応が求められるということはもとより、患者さまの期待値も非常に高いので、カウンセリングには特に力を入れています。
医師によるカウンセリングの後、部分麻酔を施し、手術を行うというのが一般的な流れです。カウンセリングでは、「ブジー」という専用器具を使って、理想的な二重のラインをシミュレートしていきます。二重のラインの出方は、まぶたの脂肪や皮膚のつき方によって違いがあり、ブジーを実際に当ててみないと予測できない部分が少なくありません。また、幅のある、はっきりとした二重をつくることを希望される患者さまが多いのですが、二重の幅を広く取りすぎると眠そうな印象になってしまいますし、患者さまの描かれている理想が実際の顔立ちや雰囲気に合うとは限りません。こうしたことを踏まえ、カウンセリングでは患者さまとしっかりとコミュニケーションを取って、最適な術式をご提案するようにしています。
形成外科医としての経験を生かして、ダウンタイムをなるべく短く抑え、患者さまができるだけ早期に、普通の生活に戻ることができるように施術を工夫すること。そして、何よりもお客さまの信頼をいかに得るかということです。カウンセリングの段階で患者さまのお話にじっくりと耳を傾けるのはもちろん、手術後に「思い描いていた理想とは少し違った」「縫合糸が外れて、一重に戻ってしまった」といったトラブル、お困り事が発生した場合にも、放置したり、他人任せにしたりすることなく、責任を持って、真摯に対応しています。患者さまの長年のお悩みを解消し、笑顔にすることができるのが一番の喜びです。
しんえいビューティークリニック
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