川﨑 加織 院長 皮フ科かわさきかおりクリニック | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.042

美容皮膚科

肌とメイクの悩みに寄り添うメディカルアートメイク
肌とメイクの悩みに寄り添うメディカルアートメイク
皮フ科かわさきかおりクリニック
  • 川﨑 加織 院長
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阪神「西宮」駅直結の商業施設・エビスタ西宮の3階にある「皮フ科かわさきかおりクリニック」では、美容皮膚科においてメディカルアートメイクの施術を行っている。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の川﨑加織院長は、メディカルアートメイクの世界大会で「銀賞・優秀賞」「金賞」の受賞歴をもつスペシャリストだ。肌の状態を見極め、負担を最小限に抑えて、より効果的なアートメイクを施す。そんな皮膚科クリニックならではの安心感が支持されており、これまでアートメイクを諦めていた方からの相談も多いという。患者さんから絶大な信頼を得る川﨑院長に、メディカルアートメイクの概要と同院での施術の特長についてお話を伺った。(取材日 2020年1月15日)

メイクの悩みや手間を解消。安全で持続性のあるメディカルアートメイク

― メディカルアートメイクについて、簡単に教えてください。

眉毛やアイライン、リップの皮膚の浅いところに色素を入れて、定着させる施術です。自然な仕上がりと、汗や時間経過によって取れない持続性が特長で、通常は1〜2年程度効果が続きます。
アートメイクは、以前は美容施術の一環としてエステサロン等でも行われていました。しかし、現在では医療機関でのみ実施が認められており、医師もしくは看護師によって提供される医療行為です。美容以外では、白斑や乳がんの手術により乳輪を失った方のための乳輪描写など医療補助の目的でも、メディカルアートメイクの技術が用いられています。

― タトゥーとの違いは何でしょうか?

もっとも大きな違いは安全性でしょう。痛みの緩和に用いる麻酔クリームは、医療機関でしか使用することができません。当然、色付けも安全性が認められた色素のみを用います。当院の場合は、MRI検査を受けられる安全なインクです。また医療現場で実施される衛生管理や感染対策は一般のレベルとは大きく異なるため、メディカルアートメイクは高い安全性が担保された施術と言えますね。
持続性の観点からは、タトゥーは半永久的に残ります。言い換えると、1~2年で色落ちするアートメイクなら、ある程度の流行を取り入れることが可能。さらに加齢による骨格や筋肉量の変化も考慮できるため、その方に合ったより自然なデザインを施すことができます。

― 痛みは、どれくらい感じますか?

痛みは軽度です。針を用いて施術するのでまったく痛くないわけではありませんが、あえて表現するなら“擦り傷をなでるような痛さ”でしょうか。施術部位や希望のデザインによっても痛みの程度が多少異なるため、当院では麻酔クリームと、リップの場合はブロック注射(歯科医院で使うような局所麻酔薬)を併用し、痛みを軽減しています。
また施術後に麻酔の効果が切れてからも、痛み止めを飲むほどの痛みはありません。

― どのような方がメディカルアートメイクを受けられていますか?

「眉毛が薄くなってきた」「抜きすぎて生えてこない」などのお悩みや、「メイクの手間を軽減したい」といったご要望でアートメイクを希望される方が多いですね。最近ではマスクの着用を前提とした、眉毛やリップへの施術ニーズも増えています。
その他には、抗がん剤の副作用で眉毛が抜けてしまった方や、抗がん剤治療の前に受けておきたいという方もほんの一部いらっしゃいます。

一人ひとりの骨格に合わせてデザインし、素顔のときにキレイに見える仕上がりへ

― メディカルアートメイク施術を始められたきっかけをお聞かせください。

勤務医時代、円形脱毛症で眉毛まで抜けてしまう患者さんをよく診ていました。既存の治療法では改善に至らないことが多く、より良い治療法を模索する中で出会ったのがメディカルアートメイクです。
スクールに通って技術を習得し、国際大会に出場する機会もいただきました。当時は、日本ではアートメイクを行う医療機関が非常に少なく、世の中にもまだ認知されていない頃。しかし、中国などアジアの国々では日本のような規制がないことからアートメイク産業が発展しており、その技術力やデザイン性の高さに大きな刺激を受けましたね。

― 貴院で施術を希望する場合の流れを教えてください。

「カウンセリング・診察」→「デザイン確認」→「カラー調合」→「麻酔クリーム塗布」→「施術」が基本的な流れです。
デザインはご希望をお聞きしたうえで、一人ひとりに合わせて提案します。例えば眉毛のデザインには、2D(眉尻から眉頭にかけてグラデーション)、3D(1本1本の毛並みを手彫りで表現)、4D(2Dと3Dを合体させたデザイン)の3種類があり、実際に下描きをして確認を繰り返しながら形や色味を決定。カウンセリング当日の施術も可能です。
当院では、1か月後に2回目の施術を行います。目的は、肌の代謝によって抜けた色素を再び入れるため。肌へのダメージを最小限に抑えながら、適度な効果を出すべく、皮膚科専門医としてこの方法を採用しています。

― カウンセリング時には、どのような点を重視されていますか?

心がけているのは、一人ひとりの骨格に合わせたデザインです。顔の形は、ご本人と他者からでは見え方が大きく異なるため、他者から見たときにキレイに見えるデザインを提案しています。流行を極端に追わないことも大切ですね。色付けでは、肌や髪の色、眉毛であれば自眉に近い色味を選択。そうすることで、素顔のときにキレイに見える、より自然な色付けが可能になります。
また患者さんの中には、ご自身で描いていた眉毛とのデザインの違いに違和感を覚える方もいます。すぐに慣れることが多いですが、長さや太さのご要望があった場合に2回目で調整できるよう、1回目は“短く・細め”を意識して控えめにデザインすることもポイントのひとつです。

ドクターからのメッセージ
  • 川﨑 加織 院長

皮膚トラブルやアトピーなどのご相談と合わせてお話ができますので、これまで肌が弱いなどの理由でアートメイクを諦めていた方にも、ぜひお越しいただきたいと思っています。 アートメイクは幅広い年齢の方におすすめの施術です。年齢を重ねるに伴って「眉やアイラインが上手く描けなくなった」などのお悩みをお持ちの方はもちろん、少しでもご興味がある方はお気軽にご来院ください。

肌とメイクの悩みに寄り添うメディカルアートメイク
肌とメイクの悩みに寄り添うメディカルアートメイク

皮フ科かわさきかおりクリニック

場所
兵庫県西宮市田中町1−6 エビスタ西宮 3階 MAP
電話
0798-23-8600
診察領域
皮膚科、美容皮膚科、形成外科
専門医
皮膚科専門医、形成外科専門医