頼れるドクターが教える治療法vol.042
美容皮膚科
眉毛やアイライン、リップの皮膚の浅いところに色素を入れて、定着させる施術です。自然な仕上がりと、汗や時間経過によって取れない持続性が特長で、通常は1〜2年程度効果が続きます。
アートメイクは、以前は美容施術の一環としてエステサロン等でも行われていました。しかし、現在では医療機関でのみ実施が認められており、医師もしくは看護師によって提供される医療行為です。美容以外では、白斑や乳がんの手術により乳輪を失った方のための乳輪描写など医療補助の目的でも、メディカルアートメイクの技術が用いられています。
もっとも大きな違いは安全性でしょう。痛みの緩和に用いる麻酔クリームは、医療機関でしか使用することができません。当然、色付けも安全性が認められた色素のみを用います。当院の場合は、MRI検査を受けられる安全なインクです。また医療現場で実施される衛生管理や感染対策は一般のレベルとは大きく異なるため、メディカルアートメイクは高い安全性が担保された施術と言えますね。
持続性の観点からは、タトゥーは半永久的に残ります。言い換えると、1~2年で色落ちするアートメイクなら、ある程度の流行を取り入れることが可能。さらに加齢による骨格や筋肉量の変化も考慮できるため、その方に合ったより自然なデザインを施すことができます。
痛みは軽度です。針を用いて施術するのでまったく痛くないわけではありませんが、あえて表現するなら“擦り傷をなでるような痛さ”でしょうか。施術部位や希望のデザインによっても痛みの程度が多少異なるため、当院では麻酔クリームと、リップの場合はブロック注射(歯科医院で使うような局所麻酔薬)を併用し、痛みを軽減しています。
また施術後に麻酔の効果が切れてからも、痛み止めを飲むほどの痛みはありません。
「眉毛が薄くなってきた」「抜きすぎて生えてこない」などのお悩みや、「メイクの手間を軽減したい」といったご要望でアートメイクを希望される方が多いですね。最近ではマスクの着用を前提とした、眉毛やリップへの施術ニーズも増えています。
その他には、抗がん剤の副作用で眉毛が抜けてしまった方や、抗がん剤治療の前に受けておきたいという方もほんの一部いらっしゃいます。
皮フ科かわさきかおりクリニック
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