頼れるドクターが教える治療法vol.019
泌尿器科
泌尿器科は簡単にいうと、尿に関するお悩みの軽減や解消を目指す診療科です。尿が近い、尿が漏れる、尿が出づらい、残尿感があるといった症状に対応しており、特に「尿が近い」「尿が漏れる」の2つのお悩みが多く聞かれます。これは、男女ともに50歳を超えると尿が近くなりやすいためで、当院の患者さんも男女比は半々でメーンは50代以上です。また当院では尿を排出する性器が関わるという意味で、男性に関しては「陰嚢がむずがゆい」「尿道に違和感がある」といったお悩みにも対応しています。
男女で理由は異なりますが、男性においては特有の臓器である前立腺が関わります。前立腺は尿道を取り囲むように位置する栗の実ほどの大きさの臓器であり、精液を構成する成分を分泌しています。前立腺は加齢に伴って大きくなる傾向があり、大きくなると尿道を圧迫するので、尿が出づらくなったり尿が近くなったりします。40歳以上の6~7割に前立腺肥大が起きて、そのうちの3~4割の人に何らかの症状(前立腺肥大症)が起こると言われています。
尿を溜める膀胱が過敏になり、尿が少し溜まっただけで尿意を催してしまう状態(過活動膀胱)が起こりやすくなるためです。膀胱は尿を溜めるときには緩んでいて、通常、250~300mlほどの尿が溜まると筋肉が収縮して尿意を催しますが、過活動膀胱になると100~150mlほどの尿量で筋肉が収縮して尿意を催してしまいます。「膀胱が活動し過ぎる」という意味でこの名がついています。過活動膀胱の原因は不明ですが、男女ともに加齢に伴って起きやすくなる現象で、40歳以上の7人に1人は過活動膀胱になっていると考えられています。
くぼたクリニック松戸五香
関連キーワード:
ラドン温浴とは、ラドンと呼ばれる気体を吸い込むことでさまざまな病気への効果が望めるという治療です。
泌尿器科は尿の悩みの軽減や解消をめざす診療科です。尿の悩みは50歳を超えると誰にでも起こり得ます。
HIVへのPEP療法とは、性行為から早期に服薬を始めることでウイルスの増殖を抑える治療方法です。