内田 千秋理事長 医療法人社団七海会 あおぞらクリニック新宿院 | ドクターズインタビュー

メニュー

頼れるドクターが教える治療法vol.018

性病科

早期対処でHIV感染の不安を取り除くPEP療法
早期対処でHIV感染の不安を取り除くPEP療法
医療法人社団七海会 あおぞらクリニック新宿院
  • 内田 千秋理事長
442 views
HIVの治療方法の一つ「PEP療法」について知っている人は少ないだろう。疑わしい性行為から間もない時期に服薬を始めることでウイルスを最小限に留め、あとは自己免疫でウイルスをなくすという予防的な治療方法だが、全国で行っている医療機関はわずか。性感染症の診断と治療を専門に行っている「医療法人社団七海会 あおぞらクリニック新宿院」の内田千秋理事長は2017年にこの治療を導入し、今までに約100人に実施。治療後の検査でHIV感染が確認されたケースはないという。「患者さんの不安を取り除くための選択肢を一つでも増やすために導入に踏み切った」と話す内田理事長に、治療の内容などを聞いた。(取材日 2019年7月24日)

性行為後72時間以内の服薬開始でウイルスの増殖を抑え、最小限に留める

―PEP療法の概要についてお聞かせください。

PEP療法とは、HIVウイルスに感染したかもしれない性行為や医療事故のあと、72時間以内に抗ウイルス薬の服用を始めることでウイルスの増殖を抑える治療方法です。通常のHIV治療と目的は同じですが、感染して間もない時期に専用の薬を飲むことで体内のウイルス量を最小限に留め、あとは自己免疫によってウイルスをなくそうというもの。具体的には、1日2回、朝と晩に2種類の錠剤を飲むことを28日~30日間にわたって続けます。効果は100%ではないものの非常に高いと考えられていて、高確率で体内のHIVウイルスを排除できます。費用は税別で検査代が3万円、薬代が28万円です。

―初めて聞く治療法です。国内で行っている医療機関は少ないのでは。

私が知る限り、都内で行っているのは国の機関である「エイズ治療・研究開発センター(ACC)」と当院のみで、全国的に見ても非常に少ないと思われます。PEP療法自体は以前から、HIV患者を採血したときの注射針が医師に刺さってしまった場合などの医療事故の際に国内外で行われてきたもので、アメリカなどの海外の一部の国では一般にも普及しています。日本では医療関係者の認知度も低い上、健康保険が適用されない自費治療で費用が高額なため、導入が進んでいません。ちなみに当院の治療費はACCと同水準です。

―先生はなぜPEP療法を導入したのでしょうか。

当院がPEP療法を導入したのは2017年6月です。HIVウイルス自体は数あるウイルスの中でも感染力が低いものですが、感染する確率は0%ではありません。不安な人はその気持ちを抱えたまま過ごされていることが多いんですね。当院のコンセプトは「患者さんの不安を取り除くことのできるクリニック」です。確かに費用は高額ですが、クリニックのコンセプトに合致しつつ、患者さんにより多くの選択肢を与えるために導入に踏み切りました。医療関係者にもあまり知られていない治療方法ですが、当院では過去、この治療方法に詳しいアメリカ留学経験を持つ医師が在籍していたので、彼の協力を得て導入できました。

12
早期対処でHIV感染の不安を取り除くPEP療法

医療法人社団七海会 あおぞらクリニック新宿院

場所
東京都新宿区新宿3丁目18−1 しんじゅく一色ビル6階 MAP
電話
03-3353-8800
診察領域
性病科
専門医
外科専門医
専門外来
AGA(男性型脱毛症)専門外来、ED専門外来

新着インタビュー

MORE