頼れるドクターが教える治療法vol.004
小児科
「小児科を専門とする医師が、お子さんに関するあらゆる病気や相談について最初に対応する」のが、小児総合診療です。お母さんの中には、お子さんの鼻水や咳、皮膚の湿疹など、局所の症状により各科を受診される方もいらっしゃいます。確かに体の部位だけをみれば各科の医師はスペシャリストですが、全身を観察されるか、こども特有の病気や症状に詳しいか、こどもの発達のステージや個性までも考慮して治療法を選択されるかと言えば、必ずしもそうではないことがあります。
小児科は特殊な検査を行う必要のないことが大半で、丁寧な問診と視診、聴診、触診によって症状の8割は原因がわかります。総合的な診察を行えば、過度に検査を重ねたり、不要な投薬を行ったりすることなく問題を解決することが出来ます。また、小児総合診療はお子さんを適切な専門医療に導くのも大事な役割で、難しい病気について精密検査が必要であれば、信頼できる医療機関へとご紹介する、中継基地としての機能も果たしています。
お子さんを全人的に診ることです。こどもの全身をしっかり観察し、病気だけを診るのではなく、個性を持った一人の人格として診療に取り組んでいます。お子さんも成人と同じように一人ひとり個性や生活環境が異なりますから、集団生活やワクチン接種状況、家族構成、薬の好み、さらに保護者のお考えまで含めて、どんな治療を行うのが望ましいかを検討します。救急医療のような切迫した状況でない限り、医療には「絶対的な正解」はありません。正解はそのこどもとご家族によって異なります。ですから当院では、診断と「治療することで想定される経過」を丁寧に伝え、ご家族と相談しながら方針を決めます。
「小児科医の仕事の半分以上は保護者への説明である」と言っても過言ではありません。風邪をひいた、下痢をしている、熱が続く、など一般的な症状については、診察所見を挙げて疑われる病気と今後予想される経過についてプリントなどを用いてお話ししています。背が伸びない、歩き方が気になる、よく頭痛を訴える、まだ言葉が出ない、など、受診するべきかどうか迷うことについても、お母さんお父さんと共に考え、真摯な姿勢で向き合うように心がけています。特に子育てが初めての親御さんはお子さんが病気になると不安を抱かれますから、こちらが説明を尽くすことでその気持ちを和らげるように努めています。
港南台こどもクリニック
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愛知県豊橋市の認知症・老年心療内科。地域のクリニックならではの“オーダーメイド”治療を追求します。
呼吸器内科のスペシャリストが、コミュニケーションを大切にしながら睡眠時無呼吸症候群を治療します。