街の頼れるドクターたちvol.086 消化器外科
都市型医療を実施するため理想的な条件を満たした物件をたまたま高円寺で紹介された時に、「クリニックを開くならここしかない!」と直感的に感じて即決しました。
高円寺は昔からお住まいの方も夢を追って上京した方も住むベッドタウンですので、患者さまの年代も比較的若い20代の方から高齢の方まで幅広くいらっしゃり、40代が特に多い印象です。来院理由も、痔の治療、腹痛の精査希望、内視鏡検査、鼠径ヘルニアの日帰り手術など本当にさまざまです。
若年層の方でも気兼ねなく来院できる雰囲気を大切にしました。当院は肛門領域の三大疾患(痔核・痔瘻・裂肛)の診療もしており、若い方が来院されることも多いです。お尻と泌尿器領域のトラブルは、親しい人にも話しにくく、違和感があっても受診に抵抗感がある患者さまもいらっしゃいます。また、女性の場合ですと、妊娠を機に痔になった方、元々痔を疑う症状があり、「これから妊娠と出産を考えているから今のうちに治したい」という方もいらっしゃるでしょう。
「女性や若い方一人でも気兼ねなく来院できるように」と考え、高円寺の雰囲気に馴染んだおしゃれなカフェのようなインテリアにこだわりました。
大学附属病院、地域基幹病院の外科で長年勤務した経験を元に、消化器疾患に対して外科的なアプローチができることです。診察から手術までをワンストップで提案できることは、当院の強みだと考えています。外科医は、薬物治療では改善が見込めない疾患に対し、最終手段としてメスを振るうという物理的処理を加えることを専門の一つとする医師です。つまり当院で検査、診断~根治外科手術までワンストップかつシームレスに行えるのです。
近年、日本には外国籍の方が多く、特に杉並区は中国籍の方が多数いらっしゃるので、中国語(北京語)を話せるスタッフを複数名採用しました。日本語、英語、中国語を駆使して、受付やコミュニケーションの円滑化に貢献してもらっています。
下部消化管治療のニーズはさらに高まると考え、大腸と肛門に関連する診療を主軸としました。
胃がんはピロリ菌除菌治療が確立し、今後の発生数は減少傾向となるでしょう。食道がんは化学療法や放射線治療で対応可能で、肝細胞がんもインターフェロン治療が確立しており、手術適応件数は今後減少すると考えられます。ところが、同じ消化器でも大腸がんを含む大腸疾患は近年急増傾向にあるのです。この流れは今後も続くと考え、大腸内視鏡検査と大腸疾患および肛門疾患に対する診療に注力しようと考えました。
便潜血検査は簡易検査であり病気を見落とす可能性があること、また、大腸内視鏡検査の重要性を理解しつつも「苦しい」「痛い」というイメージにより踏み切れない方が一定数いらっしゃることから、苦痛を最小限にした内視鏡検査を積極的に実施しています。自身の体調に不安を感じている方が気軽に相談できる場所を作ることが今の役割と考えて、日々診療に努めています。
近年では腹腔鏡手術が増えていますが、当院では「従来法」とも呼ばれる前方アプローチ法での治療を行っています。従来法のメリットは、手術費用を腹腔鏡手術よりも格段に抑えられることです。入院し鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術を受けると、腹腔鏡治療(片側/両側)の診療報酬点数(1点10円換算)は22,960点、全身麻酔は6,610点、ここに差額ベッド費用などが別途加わります。対して日帰り手術での従来法は片側で6,000点、脊椎麻酔も最低であれば850点です。(令和4年度現在)
残念ながら日本人の平均年収は1980年代より下がっています。費用面でお困りの方に対し少しでも力になりたいと考え、当院ではコストパフォーマンスに優れる従来法による日帰り手術を実施しているのです。
当院は、消化器疾患全般のハイスタンダードプロバイダーとして、患者さまに寄り添い、同じ目線で診療をしています。「取り合えずなんとかしたい」ではなく「きちんと病院と変わらない専門レベルの検査や治療をしたい」とお考えの方は、いつでも気軽にいらしてください。皆さまのお悩みを真摯に受け止め、必要な治療をご提案します。
高円寺じゅんクリニック
土曜日午前の検査にも対応。女性も気兼ねなく胃カメラ検査・大腸カメラ検査を受けられるクリニックです。
鼠径ヘルニアや虫垂炎を中心に、腹腔鏡による日帰り手術を医師2名体制で提供しています。
大学病院と連携して乳がん患者様をサポートしています。乳腺等のトラブルもご相談ください。