街の頼れるドクターたちvol.059
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初、院内感染を恐れ、発熱の症状がある患者の診察をお断りするクリニックが少なくありませんでした。これによりクリニック=感染源というイメージが生まれ、慢性疾患を抱える通院患者の方の治療すら困難になってしまったのは非常に残念なことだと思っています。この点、当クリニックではいかなる患者様にも安心して受診いただけるよう、徹底的な感染防止対策に取り組んできました。
感染症の症状がある方に対しては時間分離と空間分離の徹底をお願いする一方、院内感染を気にされる方への対応として、クリニックの入り口で院内トリアージを実施。マスク着用やアルコール消毒、換気は当然のことながら、発熱の患者様と一般の患者様が接触しないようにして、皆さんが安心して過ごすことのできる空間をつくり込みました。検査に関しても、完全予約制のドライブスルー抗体検査や唾液PCR検査といったウイルス拡散のリスクの低い手法を選択するなど、患者様に安心して通院いただくために工夫を重ねました。
いま考えなくてはいけないのは、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行にいかに対応していくかということです。当クリニックでは、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスの「抗原検査」を一度に行うことのできる、新たな検査キットを導入しています。PCR検査がウイルスの遺伝子そのものを調べるのに対し、抗原検査ではウイルス特有のタンパク質を調べ、「いま感染しているかどうか」を診断します。この検査キットは15分程度で結果が判明するほか、患者様がご自分で採取した鼻腔先端のぬぐい液を検体として用いることができます。鼻の奥に綿棒を押し当てて検体を採取する必要がないので、患者様のご負担も少なく、医療従事者の感染リスクも抑えられます。「過去に感染したことがあるかどうか」を判断する抗体検査等と並行して活用していく方針です。
医療法人大河内会 おおこうち内科クリニック
関連キーワード:
子どもの急な体調不良などのお困りごとは、小児科と耳鼻咽喉科の医師に何でもご相談ください。
「丁寧な診療」「納得いただける診療」「お待たせしない診療」を追求していきます。
美容と内科診療の両知見を活かした肌治療。細胞の状態を踏まえ予算に合わせて施術プランをオーダーメイド。