街の頼れるドクターたちvol.053
「医者は世のため、人のために役立つことができる。どのような時代にも必要とされる素晴らしい職業だ」―。税理士の父から、こうした話を聞かされて育ったことが大きいのかもしれません。最近はYouTubeで授業の動画配信で有名な『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』などの著者のムンディ先生(山崎圭一先生)の影響を受けて、世界史や日本史に熱中しているのですが、学生時代は理系の学問の面白さに魅了されていました。シンプルな法則や理論によって、自然界のさまざまな事象を解明したり、説明したりすることができる点に魅力を感じていたんです。こうしたさまざまな背景が重なって医師の道を歩むことになりました。
学べば学ぶほど奥の深さを実感できる、非常に興味深い分野だと思ったからです。例えば、長きにわたって蓄積されてきた診断学の知見を駆使すれば、体の一部に現れた兆候から、脳のある部位に起きている異常や障害を、まるで事件の真犯人を推理するように突き止めることができます。また、一つの臓器・器官にとどまらず、全身を診る学問であることも魅力的でした。脳神経内科は、脳・脊髄という中枢神経はもとより、末梢神経、筋肉などをもカバーし、頭痛やめまい、しびれのほか、身体の脱力、歩行の異常、ふるえ、しゃべりにくさ、けいれん、意識障害など、全身に現れるさまざまな症候を対象としている。こうした点に内科系の他の診療科にはない面白さを感じたんですね。
頭痛は、めまい、しびれと並ぶ、脳神経内科領域の主要な症状の一つで、日本人の約40%が経験しているといわれています。その意味で頭痛は私たちにとって非常に身近な存在なのですが、実はきわめて複雑で、奥が深い疾患なのです。「たかが頭痛、されど頭痛」。この格言を肝に銘じていただきたいと思っています。
うすだ内科クリニック
関連キーワード:
「目の前の患者様がずっと健康でいられる」ことを目指して、地域のかかりつけ医が予防医療を実践します。
東京恵比寿の美容クリニック。確かな技術力・経験値をもとに最先端の「たるみ・若返り治療」を提供します。
大人から子供まで相談できるクリニックです。TMS、心理療法、訪問看護、言語・作業療法などを実施。