街の頼れるドクターたちvol.033
生前の父の思いを叶えたかったためです。私は3人姉妹の末っ子で、小さなころから父が大好きでした。父は優しくて教養もあり、私たちはとても尊敬していたのですが、残念なことに私が大学生のころ、胃がんで亡くなりました。実は父は私に医師になってほしかったようなんですね。私はそのことをあまり深くは考えずに富山医科薬科大学(現富山大学)の薬学部に進んだわけですが、父の死をきっかけに自分の進路を真剣に考えました。そして、「父の願いを叶えたい」「父と同じように病気に苦しむ人を救えるような仕事をしたい」という思いが強くなっていきました。薬学部を卒業後、1年ほど勉強した後に同大の医学部に進みました。
自分のやりたいこととワークライフバランスを考えた結果です。父が胃がんの手術を受けたこともあって医学部に進んだ当時は外科医に憧れていたのですが、後に私は結婚をし、医学部を卒業するころには4歳になる子どもがいました。「仕事と子育てを両立させるためには内科や外科でのハードワーキングは難しそう。だけど外科的な治療もしたい」。そんな思いの折衷案として浮かんだのが、耳鼻咽喉科の道でした。医局の先生方が素敵だったことも後押ししました。実習で耳鼻咽喉科を回ったときに、とてもいい雰囲気の中で皆さんが仕事をしている様子が伝わったので、「私もここなら楽しくやれそうだ」と思ったのです。
私は開業医の子どもではないこともあってもともと開業しようとは思っていなかったのですが、数年前にたまたま知人から良いお話をいただいたんです。当時は私の出身である千葉県で勤務医をしていて、船橋市での開業を提案されました。船橋は子どものころからよく買い物に来ていた好きな町でしたし、クリニックの立地も駅に近くて患者さんの利便性も高い。徐々に、なじみのある土地で地域の方にとって身近な町医者になれることに魅力を感じていきました。私は専門性を追求するより、全体的にバランス良く診療するトレーニングを積んできたので、その経験も生かせるだろうと思いました。
船橋駅前みみはなクリニック
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